36話 卵と魔石
思考の放棄をして、どんどん出てくるサークルの情報というやつを整理し終わった頃、ギリスさんと相変わらず管理用のスマホのオトが部屋に入ってきた。
「レフィカちゃん、起きたんだね。良かった」
「ほんとにすみません。何度も迷惑かけて」
ベッドの上で、頭を下げて謝罪する。ベッドの上からだとなんか誠意?って言うのが伝わらないような気がするからベッドの外に出ようとすると、ギリスさんに止められた。
「いや、大丈夫だよ。レフィカちゃんはそこでゆっくりしてて」
「あ、はい」
「オトがレフィカちゃんにサークルについて送ってくれた?とか何とか言ってたけどあれで大丈夫なの?」
「大丈夫みたいです」
「便利だね。で、興味あるサークルにとかある?」
「ちょっと待ってくださいね」
そんな事言われてもなぁ。
それもサークルの数は八十個もある。意味不明なんだけど、なんか部活勧誘みたいに一言?あったし。
今の所興味があるのはモンスターの卵サークルと魔石サークル。
モンスターの卵サークルはその名の通り、モンスターの卵について調べたりするサークルだ。勧誘の一言は『卵に興味のある方誰でも歓迎!』という定番なやつ。
メンバーはギリスさんを入れて10人。元々ダンジョンマスターの数が少ないため少なくはないと思う。後、今ダンジョンにあるファルニールなんちゃら?ドラゴンの卵についても聞けるかもだし!
魔石サークルもその名の通り、魔石の採取や採取できるフィールドの作成が主な活動らしい。
人数は7人。卵サークルよりも少ない。
一言はなし。
「モンスターの卵サークルと魔石サークル。のこの二つが気になります!」




