33話 国宝レベルじゃん!
召喚士狩りとは250年前にあった出来事だ。
当時ではそんなに重要視されなかった召喚士だった。何故権力者は喉から手が出るほどに召喚士を欲しがったのか今となっては分からない。
今でも召喚士ごいた村や里では極々稀に微小な召喚の力を持つ召喚士の性能があるものが産まれるらしいが、そうと分かればすぐに王宮へ届出を出さなければならない。もし、届出を出さなければ方を破ったとして処刑される程だ。ある程度までその子供が育てば、金と引き換えに子は王宮に取り上げられるらしい。
それほどまでに召喚士の血は貴重なのだ。
ギルスさんが言うことが本当で、このフィエロニケの杖が召喚士の杖だというのならば、召喚士の力が宿った杖だと言うならば、この杖は国宝レベルなのかもしれない。
「ギリスさん、召喚士は250年前に滅んだ人達です」
「・・・そうなんだ、時間って凄いね。僕がこのダンジョンの主になる前は召喚士なんて沢山いたからね。長生きって死ねないって悲しいね」
ギリスさんは笑う、とても寂しそうに。
「まぁ、そんなこと気にしてもなんにもならないや」
ギリスさんはさっぱりした顔でそう言い放った。
「で、はい!」
ギリスさんは杖をこちらに差し出している。
「どうしたんですか?」
「あげるよ!これ」
「そんな国宝レベルのもの貰えませんよ!」
何言ってんのこの人、いや吸血鬼は!?
「いや、だって君のダンジョンまだレベル2なんだよね?」
「そうですが」
「このフィエロニケの杖はその名の通りなんでも召喚できるよ、主にモンスター。僕が使った場合だから他のが来るかもしれないけどね。君のダンジョンほとんどモンスターいないでしょ?レベルから分かるよ」
「そ、それはそうですけど」
そうだ、うちのダンジョンにはまだブラウンスライムとなんたらドラゴンの卵しかいない。
そうそう、今日ブラウンスライムが卵から孵ってたんだよね。ブラウンスライムはスライムの一種だからドラ〇エのスライムとは違い口がなくて目だけがある感じ。
スライムを見る前キモそうとか思ってたけど、思ってたより可愛かった幼少期だったわ。
「うちのダンジョンはモンスターがいっぱいいるし必要ないかなって」
「はぁ」
「だから、あげるよ」
ギリスさんは笑顔で杖を無理やり私に握らせる。
そこまで言われては貰うしかないかと思って杖を握ってみる。
杖は何かわからないけど、あたたかかった。
じいと杖を見つめていると、杖から何かくらいリボン状の何かが出てきて私の腕に巻きついた。
前回よりも量を増やしてみました!
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