15話 ダンジョン生活の始まり
二人でいろんなことを話しながらダンジョンにむかって歩いていった。
ダンジョンに着いた。
「あなたはダンジョンに住んでいるのですか?」
あちゃー普通の人はダンジョンに住まない、どうしよう。
5分位考えこんでいると、エルシヴィアに心配された。
「大丈夫ですか?ダンジョン主にたる人間がいると聞いたことがあるので別に怖がりませんよ」
「えっ、ほんとですか!?」
「ふふっ、はい怖がりませんよ。白樹人はみんな長生きですしね」
そんなこと聞いたことがない。
「えっ、エルシヴィアさん何歳ですか?」
「秘密にしときますね」
まぁ、そんな伝説みたいな種族がいるという事実伝説自体は知っていたけれど、いるとは思っていなかったからね。
はっ、立ち話してしまった。
「じゃあ奥に行きましょう」
「はいふふっ、そうですね」
また笑われた。エルシヴィアさんの方がめちゃくちゃ年上のような気がしてきた。見た目はまだ20代前半にしか見えないのに。
2人はマイルームに着いた。名前はマイルームでいいだろう、ゲームとかでもそうだし。
マイルームにむかいながら改めてダンジョンを観察すると、部屋のようなものははあわせて4つあって1つ1つの広さは20畳程で聞いていたダンジョンとは全然違っていた。だって聞いていたダンジョンは何十個もの広いフィールド(と呼ぶことにする)があり、さらにモンスターがうじゃうじゃいるというものだったから。
まぁ、それはおいおい調べることにしよう。
ダンジョンを出る前にいた、自称神の男はいなかった。
ぐぅー
この音はなにか。そう、私のお腹がなったのだ。めっちゃ恥ずかしい。恥ずかしさで赤面した。
「お腹が減りましたね。さっき取ったマユトラルの実を食べましょうか」
マユトラルの実は甘くて口の中で蕩けるようになくなった。実に私好みの味だった。
エルシヴィアさんによると栄養価も高いらしい。何それスーパーフルーツじゃん。
なんか食べたら眠くなってきた。
そういえば寝るところがない、私のシングルサイズのベッドじゃエルシヴィアさんは足りないのでソファで寝て貰うことになった。
「ほんとにすみませんね」
「いえいえ、寝床を貰えるだけでも嬉しいです」
寝転がってまもなく寝息を立て始めた。疲れていたからだろう。