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23章 向日葵と陽炎

 向日葵はいいな。

綺麗な花、太陽だけをずっと見つめている。

太陽が沈むと、見るものを見失い

下を向いてしまう。

そして、太陽が昇ると太陽だけを

またずっと見つめている。


ここにいたら強くなれる気がした。

僕も変われるかなぁ?

本当に強い強い蜘蛛に。


 君が僕を嫌われ者じゃないように

しようとしてた時はダメだったのに

今は僕の周りにたくさんの虫達がいる

友達もできた。


まぁ、闇に近い似た者同士達だけど、

孤独は思いもよらない所でなくなった。


何かを諦めたからかな?

なんか楽になったからかな?

愛を求めなくなったからかな?


みんな友達でいれたら頼りたい時に

いてくれたら、それだけで力になるんだなぁ~。


楽しく自由に僕は僕のまま。

結局変われなかったけどさ

何かを考えるより、なんか何でもない

事でも笑っていれたら

そこにはきっと幸せって奴が転がって

いるのかもね。


 あの時、不安定だった時の

君の言葉を思い出す。


君「あなたは私のもの!

  私から離れられないように

  中毒にしてあげる!」


確かになったね!

なかなか割り切れないもの。


君「もし あなたが私以外を好きに

  なったら少しずつ毒を飲ませて

  植物のようにする…

  そうしたらあなたはもう

  私以外見れない!」


ふふふ、怖いよ?

けど、そんな言葉にも愛されていると

感じたりしたんだ。


 なんでここまで変わった生活を送り

もうずっと会ってもいないのに

またまた君を思い出すのかな?


天使のようだけど、中身は悪魔だから?

ホント、タチが悪い。


これはずっと心にしまっておいた出来事

だけど、あの頃は思い浮かべると苦しいから無かった事にしていた事がある!

君が最後に出ていった後の話し…


君「私が悪かったわ

  ごめんなさい

  帰っていい?」


と、いう手紙が来た。

その後にもう1通手紙を来た。

内容を見て、君がいなくなった僕は

不安定だったのもあって

怒りがなんか消えなかった。


君「出て行ってしまった事は

  後悔してる けど…私を信じて

  くれないと

  出ていきたければ出ていけと

  言われた事に耐えられなかった…

  

  あなたに捨てられたら行く所が

  なかった 神の王国に戻ってきて

  しまいました

  家族も神の王国もやっぱり騙され

  ていたんだ

  やっぱり闇の蜘蛛とは

  「真実の愛」なんて生まれっこ

   ないんだと言われました


   けどね?私はあなたの所に

   帰りたい

   あなたと一緒にいたい

   けどもうここから出して

   もらえない…

   助けてください

   私の事を好きでいてくれるなら

   お願いします…

   私はあなたを信じている!

   愛している!」


僕はその時、もうめんどくさい

何もしないと思いつつ、君に戻ってきて

欲しくて色々考えていた。


僕だけでは捕まってしまうと思い、

中立の国で正義を司る虫達に助けを

求めた。

けど、闇の蜘蛛の言う事を信じる虫も

助けてくれようとしてくれる虫も

やっぱりどこにもいなかった。


あの時、ホントはね?行ったんだよ?

神の王国に、君が捕まっていそうな

所を探して全部。


どこにもいなかったけど


たくさん探しすぎて神の王国は警戒

してきたから神の王国に近づけなくなったけどね。


そこで思ったんだ。

君はまたあの時のように

僕を陥れる為にあーやって

言ったんだなって。


 けどね?

最初の時よりショックは受けなかった

またかぁ…って思っただけだった


君のしたいように、もうさせようと

思った。

君はもう戻らない

あの時の君には戻らない。

そう思った。


それから僕は戦う事を辞めた。

それでも君の事を好きだから

戦う事を諦めて君からの罰を受けようと

思った。


 それから神の王国は君を脳内洗脳して

僕への気持ちを消した。

僕の所にもう戻らないように…


記憶を消された君は君じゃない!

その君から僕に最後の手紙が届いた。


審議があって僕は君の罰を受けた。

君と別れる事を受け入れた。


短すぎる「真実の愛」の真似事は冗談

かと思うくらいくだらなかったね?

僕も悪かったから罰も受け入れたけどさ。

間違いって思う暇もなくあっけなかったね?

僕らは「真実の愛」って言葉だけに

踊らせられてただけだったね。


それでも今まで随分キツかった。


離れてからの方が、本当に好きだったんだと気づかされてキツかった。


 正直、君の事はまだ

やっぱり許せない!

忘れたいけど、思い出すと憎しみが

出てくる。


強すぎる愛は、強すぎる憎しみに変わるってホントなんだね。


不思議なものだ!

あんなに強く想っていたのに!


 僕は君を全部食べてしまえばよかった

跡形もなく。


裏切り、恨み、怒り、後悔。


君に言いたい事、文句がたくさんあるけれど、仕返しもたくさん思いつくけど

もう君には何もしないであげる。


だって、どんな君でも好きだった事に

変わりはないんだから。

強がって今まで素直になれなかったけど

今はちゃんと言える!

僕は本当に君が大好きだった。


けど、これだけの事をされて

これだけ苦しみ、悲しんだんだ。

どうしても、許せない‼

器の小さい蜘蛛ですからね。


僕の強く愛した優しい紋白蝶め…

強く憎んだ臆病な紋白蝶め…

強く傷つけた醜い紋白蝶め…

色々言いたい事はあるけれど

全部ひっくるめて

最後に1つだけ

君に文句を言ってもいい?

それくらい許されるかな…?


僕は大きく息を吸い、

大きくため息をした。


僕「バーカ!大好きだったよ

  変わり者の紋白蝶め!」


そう言うと僕は、バカだな…

と、思いながら向日葵をふと見つめた…


今となっては君もすべて蜃気楼

ゆらめく暑い夢


けど、どんなにされても

君を嫌いになんてなれなかった僕を

笑っておくれよ?


僕の大好きだった向日葵のような

優しい笑顔で…。

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