11章 ロミオとシンデレラ
君の裏切りも何も許せない。
僕は許してもらっていたのに…
復習の為に一緒にいた。
君の身体が欲しかった。
ごめんね…何も愛してなかったね。
君は羽を失った。
周りがやっぱり
許してはくれなかった。
君は、君を守る神の王国の者に
連れていかれた
僕から離れるようにと
王国の者「このままじゃダメになる!
羽を食べられて
それでも好きだと⁉
正気か?あいつはただ
お前を食べたいだけ
なんだぞ⁉」
連れていかれた君は正直に
僕との事を神の集会で話したらしい。
王国の審議にかけられたが
今回は正直に言って強く反省をし、
懺悔をしているという事から
王国を追放にはならなかった。
だが、罪は罪。
もう僕に会わないように
神の王国の隔離された庭に閉じ込め
られる事になった。
僕は予想外の事に焦ったが
巣の外に出たら臆病者。
その決定を受け入れる事しか
出来なかった。
君が閉じ込められる前の最後の日
僕は内緒で君に会いに行った。
その隔離された所に行くまでの
途中まででも一緒にいたかったから。
その時君は言った。
君「私の心と体はあなたのもの
きっと帰ってくるから!
ロミオとジュリエット
みたいでしょ?」
いつものように君は明るく振る舞った。
君「引き裂かれてもきっと
いつかは結ばれるはずの愛!
邪魔が入れば入るほど私と
あなたは強い絆で結ばれる」
嘘の笑顔で飾られた君は何を考えているかわからない
僕「君はジュリエットかな?
いつも周りにバレないように
時間になったら消えてしまう…
シンデレラの方が君に合ってるよ
僕の心にガラスの靴を残して
いなくなってしまう
僕も合わせて少し明るくした
僕「てか邪魔が入らない方が
いいんだけどね」
が、寂しくて悲しくて仕方なかった。
君「ねぇ?
このまま一緒にどこか行こうか?
本気であなたの子供を産んで
ずっとそばにいたいなぁって
難しいか…どんな間違いでも
「真実の愛」になればそれは
間違いじゃなくなる
私はずっと探していたんだ
だから 作ろう?育もうよ
あなたと私の愛を…」
ほんとは凄く嬉しかったのに
素直に喜べなかった。
僕「……できたらいいね」
そうしているうちに、
別れの場所に着く
君「ありがとう」
僕「うん」
君「必ず戻ってくるからね
私はしつこいよ
あっ!今度会う時は
ガラスの靴を用意しといてね
きっとあなたのお姫様は
私だから」
いつも最後、君の言葉は
少しふざけていて冗談を挟むから
信じてしまうんだろうか?
君は手を振り離れていく。
そして、長い間君は戻って来なかった。
僕は何をするわけでもなく
君が帰ってくるのを待った。
ガラスの靴なんてあるわけないじゃん
と独り言を言いながら。
会いたいなぁ、抱き締めたいな、
君は暖かいんだよなぁ、
君の事をいつも思い出しながら
僕は待っていた。
白い雪が溶けて緑の息吹を感じる頃
君は戻れる事になったらしく
僕の所に戻ってきた。
ガラスの靴は?と君は言う
ないよと僕は君を抱き締める
僕「ガラスの靴はないけれど
抱き締め合えば
ピッタリ合ってる気がする」
君「下ネタですか?」
君は照れて僕をからかう
君の温もり、香り、
いつもの独特の表現の仕方、声、
抱き締めて君を感じると
こんなに幸せになれる。
君ならこんな僕といなければ
もっと幸せになれたのにね…
ロミオは最後にはジュリエットに
騙されて誤って死んでしまう
シンデレラは王子様と幸せになる
僕が死んでも君は誰かと
幸せになるのでしょうね?
複雑な裏と表の感情が揺れ動く
戻ってきて幸せを感じたのは束の間
次バレたらもう許されない
神の王国の彼女への監視は
強いものになって、
結局あまり会えなかった。
僕の孤独と闇はまた大きくなった。
僕はやっぱり蜘蛛。
君はやっぱり紋白蝶。
僕らはどうしても結ばれない…
離れれば愛しくなり、
一緒にいれば憎くなる。
少しの時間なら燃えがり
長い時間なら喧嘩になる。
神だのなんだのくだらない。
なぜ巡り合わせた?
合わない僕らを…
そんなに苦しめ合わせたいか?
あれだけ愛を語り「真実の愛」を
求めているのに結局は上手くは
いかない。
一緒にいれるのに、どうして心は
そのままでいてくれないのか?
全てないものねだり。
あんなに愛しかったのに
僕の者になったはずなのに
どうしてこんなに不信、怒り、憎しみ
が生まれてくるのでしょう?
悲劇な恋があるのはなんで?
結ばれないのに惹かれるのはなんで?
愛し合うのに周りが邪魔をするのは
なんで?
こんなに苦しいのに、
めんどくさいのに。
君から離れたくないのはなんで?
僕「神って…
いるんだとしたらバカなんだな」
思いにふけ巣の上で青い空を眺めながら
僕はこう呟いていた。




