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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
97/133

case:78 【冬休みの場合】 Act.4

初詣も終わり、いよいよ家でぐうたらとできる。

と思われているとあれなので言っておくが私の冬休みには実質休みは二日三日程度しかない。


それもこれもいろいろな人のせいなのだが、それを反故にすればそれはそれで後々面倒なことになりそうなので約束は守っているわけである。


そして小鳥遊柚木、この人物もそれにあたいする人物で。

彼女は何を隠そう今を時めく人気アイドルなのだ。とかなんとか。


調べてみたが、人気なのは確かなようだが私には興味のないジャンルだったのでいまいちわからない。

が、その本人様から年明け一発目のライブに招待されてしまったのだから断るわけにもいかない。


さらには誰かにそのことを打ち明けようものならば彼女の正体がアイドルであるということを他の人にばらしてしまうことになってしまう。

それは彼女の望むことでは無いということをいやというほど教えられている。


とはいえ、きちんとした服装で行かないといけないし、招待されたのであれば楽屋挨拶とかしなければいろいろ面倒なことをしなければならないとネットにいろいろ書いてあったので、現在服装選びやら楽屋挨拶用の手土産なんかを買いに駅近くのショッピングモールに一人で来ているわけで。



それにしても、最近は誰かが一緒についてきていたからか、一人で来るショッピングモールはどこか懐かしく、でもどこか物足りなさを感じてしまう。

そのあたりいろいろ毒されてきている気がする。


気をつけなければと心機一転。


さて、と服選びに服屋に行こう、とした瞬間。

またあの初詣の時に感じた悪寒を感じた。

それと同時にどこからか『け・い・さ・ま』なんて聞こえてきた。


ああもう、どうしてこの人は私がいるところがわかるのだろうか。

特殊なセンサーでもついているのか?なんて考えながらも、同じ轍は踏まないと急いで耳を両手で抑える。


すると、横から脇を思い切りつつかれた。


「ひゃうんっ!?」


思わずそんな声を出してしまいながらもつつかれた方を見ると、イヤホンをつけ何かを聞きながら昇天しかけている元生徒会長の高嶺先輩がいた。


・・・いったい何をしているのだろう。


とりあえずあっちの世界から戻ってきてもらわなくては、と思い私は先輩の肩を叩いてみたが戻ってくる気配はない。

ならばとゆすろうとしたとき、思い切ったのが悪かったのかイヤホンの

コードを引っ張ってしまいそれの端子が抜けたらしい。

それから先ほど私が思わず出してしまった驚きの声がたれ流れた。


「・・・・・・はっ」


思わず私まで別のあっちの世界に飛んで逝ってしまうところだった。

まさかあの一瞬で録音してそれをエンドレスで再生しているなんてだれが思うだろうか。


「はっ、京様ごちそうさまです!!」


とりあえず音源は没収しておいた。



「それで先輩はどうしてここに?」


とりあえず気になっていたので問い詰めることに。

あまりにも作為的な何かを感じるのはもはや気のせいにしてはいけないだろうから。


「それはもちろん、京様が今日は一人で買い物へ行くと匿名のリークが」

「よっちゃんですね、そうですか。消しておきます」


まさかここまでよっちゃんが裏切っていたなんて思いもしなかった。

が、まぁ何かこうGPS的な何か物騒なものが頭をよぎったがそうではないということが分かっただけよしとしよう。


実際、先輩は唯一の情報源なのかそのよっちゃんが消えるという現状を嘆いていた。

まぁ、実際に消えるのは先輩のアドレスとかよっちゃんの携帯とかそこら辺のものだが。


それでも言い聞かせればもうそういった行為はしないだろう。


それにしてもこの先輩も変わらないものである。

三年生にとっては今は一番忙しい時期ではないのか?という疑問を聞かずにはいられないな。

事と次第によっては私の今後の行動が決まってくるのだから。


「進路?ああ、それならもうT大の方に推薦できまってますので」


「は?・・・え、は?」


聞いたのは私だが思わず空いた口がふさがらない。

そういえばこの人、蓋を開ければ変から始まり態で終わるちょっとあれな人ではあるが頭のよさとか運動とかは抜群にできる人だった。


普段の態度があれだからついつい忘れていたが、T大学と言えば有名も有名難関大学ではないか、それを推薦枠でつかみ取るなんて。


あと、絶対言わないが私の志望校もT大ナノでもしかしたらヲ考えてしまう。

いやT大をあきらめれば・・・けど、という葛藤が生まれてしまう。


進路を聞かなければよかったのかそれとも先に聞けたことで今後の行動を絞れることに安心すればいいのかわからない微妙な心境になってしまった。


まったく、この人にはいつどこにいても振り回される予感しかしない。


「それより、京様はなんでここに?」


「え、あ、いやその、たまには一人で買い物もいいかな~って」


「ならこの後は暇ですよね?私とぜひ食事でも。ね?ね?ね?」


ほらもうこんな感じだ。



とりあえず、今日中にライブ用の準備ができそうにないことは確定したな。

・・・どうしよ、休みの日なんてもうないぞ?



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