case:68.5 【自分にご褒美への場合(番外)】
四人との約束を終えた翌日。
本来であるならば学校なのだが、何と今日は開校記念日で三連休。
これは頑張った私へのご褒美だろう。
ということで、朝早くから姉妹につかまる前に駅を乗り継いで少し遠くの本屋まで来ている。
念のため携帯電話の通知はきっちり切っている。
変なことに巻き込まれてはたまったものではないからな。
しかし、基本小説を選ぶ際は古本屋か図書館で借りるなど、あまりお金をかけないようにしている。
何といっても一応趣味でお菓子作りをしていたり・・・以外だと思ったやつは過去の私の活躍を見てほしいところだ。
それに何かあったときの為にいくばくかはためているのだが、本日は一応頑張った自身へのご褒美ということだ。
本当は図書館に入荷するまで待つつもりでは居たのだが、紹介当時から読んでみたいとは思っていた本が本日発売ということでせっかくなので奮発して買ってやろうと思い立った次第である。
だが、今日は運がいいというかなんというか。
教師である姉は仕事で学校、妹は珍しく寝坊。
よっちゃんは携帯を見ないようにしているから知らないがここに来るまで知り合いの一人にもあってないのは重畳というものだろう。
そしてやっと念願の本を購入。
ハードカバーで3500円、一介の高校生としては手痛い出費なのだろう。
バイトをしていない身としてはなおのこと。
しかし、私の心は逆に晴れ渡っている。
だってこれはご褒美なのだから!!
とにかく早く読みたい、とはやる心と共に近くの喫茶店へとしゃれこむ。
適当にケーキセットをホットコーヒーで注文。
そして窓際の席を陣取ってゆっくりと表紙をめくり読み込んでいく。
この時間が私は特に大好きである。
時間をあまり気にしなくていいというのも加点対象。
何を言おう、今日は休校でうるさい輩どもたちとも約束はない。
完全に自分だけの時間なのだから。
何て自分の心とは別に、静かな空間を堪能して一時間ほど。
時間はやっとお昼に差し掛かるといったところ。
ずっと本に集中していたせいでコーヒーもすでに冷めてしまっている。
とりあえず、小休憩にとコーヒーを一口。
口にしようと思ったら窓の外を見て思わず吹き出しそうになってしまった。
危ない危ない。
って違う!なんでここによっちゃんがいるのだろう。
あせった私はとりあえず携帯を確認。
すると、そこにはおびただしいほどの着信履歴が残ていた。
そして、今まさに窓の外のよっちゃんが電話を取り出し・・・うん、私の携帯にかかってきた。
はぁ、まったくせっかくの休日だというのに。
仕方なし、午後は一緒に行動してやるか、と私は電話に出てやることにした。
もちろんおごらせるべきものはおごらせてやったのは言うまでもないことだろう。




