case:68 【アヴィへのご褒美の場合】
本日をもって四大苦行から解放されるのかと思うと今日は何が起こってもへっちゃらだと思っても仕方ないことだろう。
と、いうことでやってきました住宅街。
なんで?と思ったやついるだろう。
だがそれは私が一番知りたいことだ。
学園祭のご褒美ということで最後のアヴィさんに今日一日付き合うこととなったのだが、アヴィさんにメモ帳を渡されそこに書いてあった場所に行こうと思うとここにたどり着いた。
ということである。
しかしいったいどういったことなのだろうか。
現在家から学校をを通りすぎた先の住宅街にいるわけなのだが、指定された場所の住所はここらへんであり、だがアヴィさんの姿は全くといっていいほど見当たらない。
もしや場所が違うのか?と思い近くにあった町内表を見てみても住所は一致している。
謎である。
今までのアヴィさんからからかっている、ということはなさそうだしとなるとどういうことなのだろう。
いや、そもそも留学当初から彼女に関しては一切が謎だった、とここで思い出すあたり私もそろそろ毒されてきているのだろうかあの環境に。
やめよう、悲しくなってくる。
そんなこんなでアヴィさんを探しておんなじところをぐるぐる回っていたところで一戸建ての家からアヴィさんが出てくるところに出くわした。
「あ、あれ!?ケ、ケイ!?早くないデスか?」
「え、早いも何も・・・ほら」
指定された時間は13:00時、そして現時刻は14:00になろうとしているところである。
証拠に、とアヴィさんからもらったメモ帳を見せる。
「一時でしょ?もう二時だけど」
「why!?なんでですか!?私はきちんと一時に出てきたのデス!!」
といわれましても現に携帯の時間は今まさに14:00時を示したところで。
と、言うことでその携帯画面を見せてあげると今出てきたというのにそのまま出てきたお家に引き返していき。
『おばちゃーん!今何時デス!?これ二時なんデスが?!・・・・・・』
なんて家主とやり取りをしているのか声が丸聞こえである。
どうやらなんとなくだがアヴィさんはこの家にホームステイしていると見た。
表札も【橋本】とありきたりな日本名だし。
一人置き去りの状況、変に騒いでもあれなので現状を把握しているとやっとアヴィさんが顔出して手を振ってこいこいしてくる。
「ケイ、今日は私の下宿先を紹介しマス・・・おばちゃん家にはとけいがいっぱいで困りマス」
何て意気消沈しているがまぬかれたのならお邪魔しよう。
「お邪魔しまー・・・す」
「おやおや、いらっしゃい。アヴィちゃんこの子がそのお友達かい?」
「はいデス!!ケイは私のベストフレンドを超えたもはや生涯のパートナーデス!!」
うん、いったんアヴィさんのことは置いておこう。
それにしてもこの橋本さんの家は至る所に時計が置いてある。
それもどれもが正確な時間を刻んでいる物は無いように見える。
「おやおや、やっぱり気になるかい?これはね」
「ケイ!おばちゃんは時計屋さんなのデス!!」
「あら、アヴィちゃんはせっかちだねぇ、まそういうことですよ。今日はゆっくりしていってね」
「あ、はい、どうもお邪魔します」
思わずもう一度お邪魔しますと言ってしまったが、まぁなるほどアヴィさんも時間を間違えるのもわかる。
しかし、こうなると本当にどういう関係でホームステイしているのか。
アヴィさんの謎は深まるばかりである。
とりあえず、アヴィさんが借りているという部屋へと案内されるとそこも時計がいっぱい並んでいた。
ただ他と違うのは全部時間が同じで携帯の時間表示と同じだということだ。
・・・いや、アヴィさん最初からこっち見てればいいんじゃなかったのか?
何て言葉がのどから出そうになったが何とかこらえた私をほめてほしい。
とりあえず、
「今日は私のことを知ってもらおうと思いまして、そして!!ケイの事をもっと知りたいと思いまして!!!」
今日の用件を聞こうと思ったのだが、それはいらないことだったようだ。
それにしても、好都合。
まさか知りたいことを教えてくれるとは。
それに私のことを教えるのは別に大したことではない。
アヴィさんとはなぜか一方的だったのがトントンになるのだそれはこっちとしても願ってないことで、彼女のことを知れば対策、いや対応も取りやすいというものである。
なんて考えていた私を今の私だったら張り倒しているだろう。
あれから門限が無いということをいいことに夕食までごちそうになり姉が迎えに来るまでの七時間ただひたすらに質問攻めにあったのは言うまでのないことだ。
けどアヴィさんの弱点も知れたのは僥倖である。
ただその過程で家主のおばさんにアヴィさんが【未来の結婚相手】とかとち狂った報告をして驚かせていたが、そういえば私は慣れてしまったが同性恋愛は慣れない人からしてみれば驚くことなのだと思い出した。
まぁ、私は当人同士がいいならどうでもいい主義だけど。
それに私には関係ないことだし。
まぁ、一つ勘弁だったのはご飯中にも質問攻めされて私も一緒になっておばさんに怒られたことぐらいだ。
ほんと今度練わさびを口にねじ込んでおこう。
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