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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
82/133

case:65 【幸へのご褒美の場合】

学園祭の終わり皆への報酬はそれぞれ休みの日に一日付き合うことと相成った。


そして記念すべき一人目は公正にじゃんけんで勝ち取ったという妹の幸であった。


正直この結果に私は内心でほっとしていた。

別に誰でも結局は皆に付き合わなければいけないのだから変わらないと思っていたが一人目が気五ゴロの知れた、それも家族となると精神的にかかってくる負荷が少なくて済む。

気を遣うこともなくていい。


ということで、さっそく学園際の振り替え休日を使って幸の要望で少し当でして隣町の大型ショッピングモールへ行くことと。


しかし問題は妹の驚きの発言

『お姉さま、明日はモール入り口前の大時計の前に13:00時待ち合わせでお願いしますね!!』

との事。


いや、別に家おんなじなんだし一緒に行けばよくね?

とかいうこともできず妹はそのまま満面の笑顔で自室へこもっていった。


そして当日の朝に一応その旨伝えてみたのだが、妹曰く『お姉さまときちんとデートをしたい』だという。

・・・デートだったのかこれ。

と私はそこで初めて驚きの事実を突きつけられた。


まぁ、なんかどうでもいい気がするけど。



とりあえず妹には付き合うと決めたのだからそのように従おうと出かけの準備をしている途中。

時刻はまだ11:00頃に妹に行ってきますの挨拶が聞こえてきたのは驚きを隠せなかった。


思わず時計を二度見してしまうほどに。

しかし、時計は壊れているわけでもなくいよいよ妹の頭が壊れたことをうたがってしまった。


確かに、確かに今日という日を見るからに楽しみにしてはいたが、時間という概念がぶっ飛んでしまったのだろうか。


正直私は悩んだ、妹との約束通りの時間で行くか、それともかなり早いが準備ができ次第行くか。

悩みに悩んだ結果、とりあえず準備ができ次第行くことにした。


さすがにもう出たことを考慮すれば待たせるのもなんだか心が痛むのだ。

それが、いつもはその行動に辟易させられる妹だとしても。


そして時刻は12:20過ぎ、少し遅くなった。


と、思っていたのだが、いざ待ち合わせ場所についてみると妹がいない始末である。

いったいどういうことなのだろうか。


取り合えす10分ほど待ってみたが来る気配はない。

というか、私より先に出ていたのにいないとはどういうことなのだろうか。

疑問しかわかない状態に頭が混乱してきた。

いったいどうしたらいいのだろうか。


「あれ?お、お姉さま!?」


何てうなっていると、問題の奴がやっと現れやがったのである。


「お、お姉さま来るの早いですね?もしかして結構待ちまし、た?」


「いや、大丈夫私も今来たところだから」


何て言ってはみるけど妹の顔は思い期入り引きつっていた。

おそらくそれなりに怖い顔をしているの

「ご、ごめんなさい!!そうですよね、お姉さまですから早く来ることも可能性に居れていなかったボクがバカでした!!」


だろう・・・おう、いや。

そうだな、今日は妹に付き合うと決めたのだ、こんなところで怒っていてはご褒美にもならないだろう。

仕方ない。


「いや、いいよ。仕方ない、私も悪かったよ」


「お、お姉さま!!」


こんなことでいちいち一喜一憂して、私の腕にしがみついては舞い上がっている。

はぁ、私もう焼きが回ったのだろう、こういう妹はわるくない。

と思ってしまった。


まぁ、思ってしまったものは仕方ない。

今日という日を純粋に楽しむことにしよう。



「とりあえず、時間までまだありますし・・・お昼食べましょうお姉さま!!」


ということで行動を開始したのだが、早くに出た弊害が早くも出てきてしまう。

それこそお昼食べていないせいでお腹が鳴ってしまうという事件である。


それを聞いてお昼を提案してくれるのはいいことだが、聞き捨てならないのが『時間までまだある』という発言。

・・・いやそれよりも今はご飯食べよう。


何て空腹に負けて気になることを後回しにしているとついついそのことを忘れてしまうというか。


そうして昼食を終えた後は映画館の方へと。

しかし、何というか・・・混んでるなぁ。

なんでまたこんなとこをセレクトしたのだろう。


等と疑問に思っていた。

「んふっふっふ~お姉さま、こちらチケットです!!」


が、いともたやすく覆してくれえる。

それも結構いい席である。

そこで私はやっと一連の行動・言動に納得のいくものを手に入れた。


早くに出たのはこれを入手するため、そして時間までまだあるという発言はこの映画の事。

なるほど、してやられたわけである。


これは妹にねぎらいの言葉の一つでもやらないといけないだろう。


「ありがと、幸」


「っ!!い、いえ、お姉さまの為ならボクはたとえ火の中水の中!!」


「大げさ、まぁその時はよろしくね」


「は、はい!!」


珍しく姉妹らしいことをしたのではないだろうか。

そこそこ楽しい一日であるといってもいい。


こんなお出かけならたまにはいいかもしれないとも思ったがそれは今のところ妹には内緒にしておこう。


そのうちお返ししてやろう。



ただ、映画の内容があまあまの恋愛映画だったのだけは減点だな。

私を見る視線が熱っぽすぎるんだよなぁ。


感想等ありましたら宜しくお願いします。

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