case:62 【後夜祭の場合】Act.1
そんなこんなで学園際二日目も無事終了。
一般公開は本日のみで、実質三日目に行うのは学園祭の片づけと後夜祭にグラウンドで学園全体でフォークダンスを踊るくらいである。
と、いうわけで現在自分のクラスにて委員長主導のもと後片付けを慣行しているところである。
正直な話、学園祭での騒動というか少し厄介なメンツが面倒ごとを起こしたことの結果は二日目に出るものだと思っていた私がいた。
だから三日目は楽だろうとか勝手に思い込んでいた。
その結果、私は今現在この後何が起こるかわからないという不安に絶賛胃痛中である。
可笑しいな、今朝きちんと胃薬を飲んできたはずなのだが。
ちっとも効きやしない。
とはいえ、準備期間からなるべくの接触を断っていた姉・妹・生徒会長・留学生の合計四人であったが、もちろん学園祭中も過度な接触はなかった。
それは最終日である本日もそうなのだが、なんでか今日に限っては皆変にそわそわしている雰囲気を感じられる。
というか、学園全体が浮足立っているというかなんというか。
「んで~んで~京ちゃんはいったい誰を誘うのかにゃぁ~?」
装飾に使った雑貨やガムテープ類の消耗品を撤去、回収していく作業のさなかよっちゃんからの問いかけ。既に同じ質問は本日四回目である。
が、いったいそれのどこがよっちゃんをここまでニヤニヤとした面にしているのだろうか。
とりあえずイラっと来たのでこのサボり野郎は委員長にチクっておいたが。
「いや、でもウチも気になるな。藤間が誰を選ぶのか」
「え?いや選ぶとか言われても・・・?」
そんな中以外にも同じ内容で突っ込んできたのがモデル子さんで・・・おなじみの藤崎さん、である。
けど、そもそもの問題選ぶとか言われても私的にいまいちピンと来ていない。
いったい何の話なのかというわけで、私の中で絶賛はてなが渦巻いているところである。
「いやいや、件の四人だよ。智先生言ってたよ?後夜祭で誘われたものが勝者だ~って」
「は?・・・は??」
一瞬頭が真白になった。
ついでに言えば今ちょうどよっちゃんの悲鳴が聞こえた。
ざまぁみろである。
何て現実逃避をしている場合ではないだろう。
「ということは・・・どういうことだろう」
「いや、ウチに聞かれても」
現実逃避をやめて考えてみたが結局どういうことか答えは出なかった。
ということでモデル子さんに聞いてみたのだが案の定な返答。
そりゃそうだ他人事なのだから。
しかし、不本意ながら景品にされて仕舞いには審査員も兼業とは過重労働すぎやしないだろうか。
ストレスマッハで胃薬も効かないわけである。
しかしまぁ、なんで今日に限って四人が変にそわそわしているかの理由はわかった。
分かったからってどうすればいいかなんて言う答えが都合よく出るわけではないのだが。
そして取り合えずよっちゃんがニヤニヤしていた理由も判明したので後でさらにいぢめてあげることにしよう。
とまぁ、それにしてもいったいどう決着をつけたものだか。
適当に誰かひとりを選ぼうものならそれはそれで面倒なことになりそうではある。
かといって真剣に考えて誰かひとり選んだとしてもそれはそれで面倒、というか恐怖の方が強い気がする。
「はぁ・・・」
思わず、というかここまでくればもうため息が出ない方がおかしいというか。
そんな様子になんでかモデル子さんがくすくすと笑いだす始末。
最近思うのだが、なんだか今年になってから私の周りに集まる人、それぞれ私に対すルあたりがきつくないだろうか?木のおせいではないと断定したい。
と半目でモデル子さんを見てやると軽く謝るそぶりをしたと思えば逃げるようにその場を後にしていきやがった。
しかし、付き合いの短さでよくもこう他人を雑に扱うものである。
・・・ブーメラン?はて、なんでここで懐かしい玩具が出てくるのだろうか、あいにくネットスラングには疎いほうでわからんな。
さて、もういい加減現実逃避や話を脱線させることはやめて真剣に、真剣に考えるか考えないかを考えなくては・・・。
いや、私自身でも思うが日本語おかしいな。
けど現状これが正しいという。
いやそもそもこの状況がおかしいのか?と、また脱線してしまう。
だけれどそれも仕方ない、と思いたい。
切実に。
・・・しかしまぁ、あの四人もあの四人で本気で頑張ったのだろう。
それは一応伝わったとは思う。
だから私も彼女らに本気で答えないといけない。
ということなのだろう。
いや、うん。
できれば穏便に、ことが済むならそれに越したことはないだろう。
どうか私の頭脳よ、こういうときにこそスーパーパワーを発揮して切り抜ける方法をひらめくのだ。
いや、むなしくなってきた。
真剣に考えよう。
とりあえず、保健室に行って胃薬をもらってこよ。
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