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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
76/133

case:60 【文化祭本番の場合】Act.3

2018年最後の投稿になります。

来年も三姉妹宜しくお願いします。

わたくしこと藤間京は今この時ほど人生で後悔したことはない。


そう言い切れるほどの事態が起きている。

正直今日ほど物事に対して安請け合いしすぎたこともないというほどである。


どうして、どうして皆はそんなに普通にしていられるのだろう。

私はそう思うまでに足が石のように固くなってしまって動かないというのに。



事は二日目。

今日から一般の人も招待しての学園祭が始まる。


それはいい、そして今日は何とか有給をとれた父と一緒に母も来ることになっている。


が、問題はそこではない。

昨日は調理班だったし、準備期間中もあんまり気にしていなかったことではあるのだが。


だがいざそういうことになるとなると、こう・・・うん正直に言おう。

私は今ものすごく恥ずかしい!!


「ぅぷぷ、け、京ちゃんに、似合ってるよ・・・」


「・・・人のことを言える恰好ではないのだけれども・・・藤間さんはその・・・自信をもって」


ああ、そうだろう、私にこんな格好は似合うはずもない。

同情するならこの格好を変わってほしいものだ委員長。

そしてよっちゃんは後で〆る。


とは言え、なぜこんなのがあるのだろうか、そして何故私は馬鹿正直にこんな小〇幸子が年末番組で着るような服を着ているのだろうか。


あとこれ絶対給仕の邪魔になるだろ。


はぁ、しかしもうこうなってはやるしかないというもので。

交代までの二時間、やってやろうではないか。



それが、現在に至るまでに約十分前ぐらい。

もはや交代したい心境である。


あと様子見とかで来てくれたはいいけど口元が緩んでいる藤崎さんと小鳥遊さんに少なくはない怒りがわいたことをここに明記しておく。


「い、いや、マジで着るとか藤間マジサイコー、あははっ」


「いや、その、似合って、フフッ、似合ってるわよ?」


とは二人の弁。

正直

「やることないなら変わってくれてもいいよ?」


と威圧的に居た私は決して悪くない、が二人して『それはいや』はないだろう。

特に服を用意した藤崎の野郎は特に。


しかしほとんどが学校の人だったり、学校関係者以外で知っているといっても商店街のおばちゃんだったりで公判は知らない人の前ならそんな構えなくてもいいかとか開き直ってしまった部分もあり着実に後退の時間まで迫っていた。


迫ってはいたのだが。

結局私は目の前の問題に注視するあまり、それ以外の大きな問題に目が行っていなかったと痛感する。


「お姉さまぁ!!!!」

「ケイ!!」


その問題の二人がそろってのお出ましである。

まぁ普通に来るだろうと予測はしていたが、問題なのはその二人の恰好というかなんというか。

妹はまだいい、今日は脅かし役が無いからと制服だから、しかしアヴィさんのバニー姿には正直度肝を抜かれた。


というかそれよりもこのタイミグで来なくてもいいじゃないか。

正直今の私アヴィさんより恥ずかしい恰好を・・・

「お姉さますてきぃぃ・・・」

「おぉぅ、ごーじゃす・・・」


うん、こいつらの目は私の都合のいい方向にいかれてやがる。

放っておくとしよう。



というところで二人が我がクラスで昼食を終えたところでちょうど私も交代の時間になり、自由行動へと。


そこでかねてより招待したかった、とアヴィさん。

バニーガールの恰好で隣に立たれると注目の的なので潔くその提案に乗ることに。


そしてたどり着いたアヴィさんが所属するクラスでは留学生が言うということでその文化の違いを取り入れた遊び場のような場所になっていた。


日本を代表するは輪投げやヨーヨー釣り、海外からはポーカーやブラックジャックなど。

様はカジノ風テーマパークのような作りになっていた。

もちろん小さな景品などはあるようだが金銭面での賭け事のようなことはない。


アヴィさん曰くここを係員としてではなく客として私と回りたかったとの事。

だから交代してすぐに来たらしい。


まぁ、だからといってバニーガールの恰好のまま来ないでほしかったのだけれど。



けれどもそれほど私との学園祭を楽しみにしていてくれていたとなればまぁ、そうまんざらでもないもので。

恰好こそ変ではあるし、こう体当たりすぎる面もなくはないけれども純粋に楽しんであげよう。


とも思うのだが。


「へんっボクはクイーンのフォーカードだ!!!!」


「チッチッチ、甘いデースねサチィ私はエースのフォーカードデス!!!!」


「なっ、イカサマ!!イカサマだよお姉さまぁ!!!!」


「なっ、ケイ実力デスよ!?信じて!!」


とまぁ、私そっちのけで二人で盛り上がっているという状況が出来上がってしまっている。

しかも私をかけて、ね。


あれ?賭け事はなかったんじゃなかったっけ?

これはありなのだろうか。


いや、でも二人が仲良くしているということはいいことだと思う。

でもどっちにしろ最終的に迷惑が私が被るのか?


何て私が悩んでいる間に白熱した二人は次々と勝負の場を移しては一進一退を繰り広げている。

人の気も知らないで。


「これでケイはいただきデス!!」

「いいやお姉さまはボクが守る!!」



ああ、うん、楽しい学園祭を送れりたかったんだけどな・・・ふっ。


では良いお年を。

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