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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
73/133

case:58 【×文化祭本番の場合】Act.1

ついに始まった。

否、始まってしまった。


皆にとっては待ちに待ったであろうが私からすればまったく待ちわびて等いない。

でもまぁ、だからといって皆の頑張りを否定するわけでもなし、いろいろ問題もあったがこの時が来てしまったのであれば最低限楽しもう。

そうしよう、それがたとえ本当に最低限にしか楽しめないものだとしても。



さて我が高の学園際だが、三日間にわたり運営される。

一日目は学校関係者のみで二日目から一般公開。

そして三日目に後夜祭へと続いていく。


ちなみに一般公開の日には家の母と何とか有給を獲得した父が来ることになっている。

とは言え、上部ごとはやめる気はないのだろうことは、隣にいる我が姉にして担任の藤間智という人物からひしひしと伝わってくる。


はぁ、本気でやめてほしい。

っていうか一日目にしてこの警戒網。


確かに男子生徒とひと騒動あってちょっとした怪我を負ったとはいえ、そうぽんぽこ問題を起せるわけでもないのにもうそれはぴったりとくっついている。


今現在の私は調理担当の時間だからいいとしても自由な時間ができたときもこれだと正直胃が大変な事になってしまうよかんが、というか胃に穴が開くのが秒読みになてしまうのは間違いなし。


だからどうにかしたいのだが・・・


「これ差し入れ、それで藤間さん調子はどうかしら?無理はしていない?」


意外や意外。

なんでかわからないがあの一件から委員長も私のことを妙に心配して付きっ切りになっているのだ。

それも

「ありがといいんちょ、今のところ問題ないよー」


よっちゃんも一緒になって。



いや、よっちゃんが私を心配してそうなるのはなんとなくわかる。

それにクラスの何人かもあの一件から今日まで何度か心配の声をかけてくれていたから委員長も心配させてしまったのだろうことはわかる。

分かるのだがっっ。


なんでこう180度態度が変わっているのか、そのせいで違和感が半端ない。

しかもよっちゃんが気にしていないのが余計に違和感を増長させる。


「それで、藤間さんと宝月さんは自由時間どうするの?」


「あー、一応さっちん、あ、京ちゃんの妹ね。そこのクラスに顔をだそうかなーって」


委員長からの問いかけ。

まぁ最近になって態度が敵対から心配に変わったものとしては当たり前の質問ですよね。


よっちゃんの隣でその答えを聞いてものすごい剣幕をしている先生がいるがそこはスルー。

幸のところ、というか櫻井さんには一応顔をだそうとは思っている。


先の一件では結構心配をかけたものだからそのお詫びもかねて。


「そう、なら私も時間が空いているし一緒に行かせてもらうわ」


が、そこで予想外。


というか、あえてそうなる可能性から目をそらしていたのかもしれないが。

委員長から驚きの言葉が。


いや、本当に学園祭が始まる直前までの委員長とは本当に態度が変わりすぎて怖いにもほどがありすぎる。

はっ、さては偽物

「藤間京・・・何か失礼なことかんがえなかっった?」


「え!?な、何のこと?」


なんてことはなさそうだ。

とは言え、そこまで過保護にされるほど親密な友好関係ではなかったような気がするのだが


「ま、さ。今回の件に関してはみんなお京さんを心配してのことだからあきらめなよ」


とはよっちゃんの言。


「けど、なんていうか・・・いきなりこうも活況が変わると肩凝るよまったく」


しかしそれでもそんな本音がついついこぼれてしまうのも事実。

よっちゃんも苦笑いだし。



そんなこんななやり取りをしていたおかげで、私の担当の時間ももうそろそろで終わり交代の時間がやってきそうである。


「安心して京ちゃん!!お姉ちゃんが京ちゃんを安全かつ完璧に満足させてあげるから」


そしていきなり名乗りを上げるのはウチの姉、もとい担任の藤間先生。


ぶっちゃけ、私は今回に関してこれほどこの人に対する態度に悩んだことはない。


だって、姉で先生であるが、学園祭で姉は別段学校の仕事とかは先に終わらせてきたとかで三日ほど暇らしい。

いや正直そんな馬鹿な。

とも思ったが、教頭先生がここに一度様子見に来た時に苦虫をかみつぶしたような顔と姉のあ勝ち誇った顔がそれが真実であることを告げていた。


だから今回、私は姉に対し教師として接するか普通に姉として接するかで悩んでいるところ。


いやまぁ、姉も頑張ったのだから今日ぐらいはいいか。



『A班交代の時間だよー』


何て悩んでいると交代を告げに来た次に作業をする人たち。

運良し悩んでても仕方なし、今日ぐらいは姉として学園祭を回るとしよう。

とりあえず妹のところに行くなら喧嘩もとめないとだしな。


「よし京ちゃん行きましょう!!有給を取った私に敵はなし!!!!!」


・・・は?いや有給取って学校に来ている意味が分からんのですが。


どうやらこの姉そこまでしていたらしい。

いや本当に、本当に教師としてどうよそれ。



とりあえず、教頭先生にはあとでお茶菓子ついでに胃薬を差し入れしておかないと。

こんな姉で申し訳ない、と。

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