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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
72/133

case:57.5 【×文化祭準備への場合(番外)】Act.2

★藤間幸

文化祭準備も終盤。


しかしボクは一人余念なく教室内の装飾をチェックしていた。

もちろんお姉さまには申し訳ないとは思いつつ意地で乗っかってしまったお姉さま争奪戦。

それには参加していないとは言え怪しさの匂いがする櫻井のくそ野郎も一緒にである。


しかし、櫻井はこの状況わかっているのであろうか。

もしボクが負けでもしたらお姉さまが他の人にわたってしまう。

ということを。


きちんと説明したはずなのに、ボクを止めようと血眼になっているふしがある。



さてはボクを勝たせずにそれどころか他のお邪魔虫たちも拝した後にお姉さまを独り占めするに違いない。

絶対それだけは阻止してやらないと。

しかし櫻井だけにかまっているわけにもいかずこうして強制的に従事させ拘束しているというわけなのだが・・・


「なぁ藤間ーもういいだろー?かえろーぜー」


「はっ、そうやって油断させて何をする気だこのクソ野郎」


こうやって何かと逃げようとする。

まったく、お姉さまを一番に愛しているのはボクなのだ。

だから誰にも渡すわけにはいかない。

だからこそ、だからこそ土俵外にいるこいつにだけは注意しなくてはならないんだ!!


「だから私は藤間先輩にそんな感情ないって~」


「・・・信用できる要素が皆無だね」




★小鳥遊

正直私は藤間京という人物を誤解していた。


少なくとも今はそうではないと反省してみているし。

同時にどうしようもないくらいにバカな人だとも思った。


最初はいつ私の正体を盾にどんなことを言われるのかという心配で監視していたのだが、藤崎さんという私も一応知っているカリスマ読者モデルの子がとある失礼極まりない男子生徒に暴力を振るわれそうになっているのをなんの関わりすら持っていなった藤間さんがさも当然のようにかばった瞬間。


ああ、この人は打算的な人間ではないのかもしれない。

逆に私の方が色眼鏡で勝手に藤間さんを決めつけてみていた気がすると認識した。


だから、というわけではない。

ん?いや、だからなのか?

よくわからないが、その時やけに藤間京という人物が本当はどういった人間なのかが気になってしまった。


実に夜もろくに眠れないほどに。


だから私は決意する。

これから藤間京を色眼鏡なしに監視ではなく今度は観察してみようと。

だってできれば友達になってみたいとおもってしまっている私がいるから。

だってもしかしたら藤間さんは前の学校の人たちみたいに裏切らないかもしれないから。



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