case:55 【×文化祭準備の場合】Act.3
学園祭準備も始まりしばらくたった。
そこで各クラスに進行状況の確認のために生徒会役員が暇を見ては視察に来るなどというイベントが発生しつつある。
本来各学年にいる生徒会役員がその役割を担うことになるのだが、それはそれ、いやな予感がするというか。
もうその可能性しか考えられないというか。
たぶんだが生徒会長がウチのクラスには来るんだろうなぁ、っていう確信がどこかにあったりする。
しかもなんだろうか、ただ来るわけではなくこう今まで来なかった分の反動が今になって溜まり溜まって帰ってくるような予感しかしないのはきっと気のせいではないだろう。
ただ祈るのはこの騒動の始まりのように四人が一堂に集まるような状況には決してなってほしくないということだけである。
もうある程度苦労は受けるしかないことはあきらめて受け入れる気構えはできていることはできているが、あの時のような状況は常時気受けきれる自信はないからね。
とはいえその生徒会が来るのがいつかっていうのは奴さんの都合の会うときだから私には予想はできない。
もしかしたら明日化も知れないし、下手を打ったら今日かもしれない。
いつでも大丈夫なように心構えはしているにはしているが、こういつ来るかわからない状況というのは精神的に疲弊もひどいものだ。
けれども早く来いとも思えないできる事なら来るなというのが本心であることには変わりない。
まぁそれはかなわぬことなのだろうけど。
正直私的にはどうしようもないことにイライラが溜まって仕方ないというのが現状である。
「京ちゃん最近荒れてるね、あの日?」
そんなことを思っているといつも通り心配したようなよっちゃんの声が。
何て事は全くない。
私がそのような状態であれば体調に出るのは昔からでそれを知らないよっちゃんではない。
故にこのセリフは私をからかってのこと。
「・・・はぁ、怒る気にもなれない」
とりあえず睨みを利かし一喝でも、と思ったがそんな気すら起きない。
「うわ・・・末期だ・・・」
こいつ、人が下手に出ていればいけしゃあしゃあとしやがって。
そんなにお望みならお小言の一つや二つ言ってやろうじゃないか。
そう思って再びよっちゃんを睨みつけた。
そんなときに限って奴は現れる。
あぁ、なんかホラー映画とかの一説とかでありそうだ。
いや私にとってはホラーより恐ろしいものであるのは確かなのであるので間違いではないか。
「生徒会です、視察に参りました。進捗はいかがでしょうか?」
と思っていたが、来たのはあまり露出の少ない生徒会メンバー。
確かおなじ学年の子だとは思うが、まさか私の予感が外れるとは。
しかし、これが本当の事であるのはほっと一安心である。
なんて気を抜いていい状況ではないことを私は生徒会の視察で会長が来なかったことでうっかり頭から抜け落ちてしまっていた。
「け・い・さ・まぁ」
「ヒッ・・・・・」
かなり淫靡な、少なくとも私にはそう感じた声で油断しきった私の背後から耳音にふっと息をかけるように急に声をかけられた私が女らしくもない引きつった悲鳴を上げてしまうのも仕方ないと思う。
ていうかこの人、別に視察に来たわけではないと確信する。
なぜかって?
それは視察に来たはずの生徒会役員が会長がここにきていることに驚いているから!
とりあえず頭はいつも通りフル回転している物の、この危機的状況において私は会長からさんざ与えられ続けてきた恐怖から体が動かないでいた。
そしてそんな好きを見逃す会長なはずもなく、するりするりと腕が私の肢体に絡んでいく。
が、そんなことを許す私の姉兼我がクラスの担任のはずもなく。
「よっちゃん!!今すぐ対象を拘束久々コンビネーションX行くよ!!」
「はぇ!?ともちんセンセいきなり何を!!??」
「おんどりゃぁぁぁああああああああ!」
「ぬわぎゃぁぁあああああああああ!!」
よっちゃんを巻き込みながら生徒かいちゅをとっつ構えて錐もみ状になってクラスから飛び出していく大騒動へと発展。
しかしクラスの皆はまたかと、どこ吹く風・・・なのはどうかと思うが精神衛生上正しい選択なのだろうと納得してしまう自分もいるのでここはないも思わなかったてことにしよう。
正直これだからとため息をつきたくなる気持ちが多大にあるが、クラスの皆が硬軟というか我慢しているのに私だけ不満をこぼすのもどこお角違いというかなんというか。
何てねちねち考えていたら遠くから政道副会長の声が聞こえたと同時によっちゃん達が戻ってくる。
よっちゃんはかなり疲弊している様子ではあるが姉はどこかやり切った顔をしている。
まぁ、どうやら政道先輩に強制送還されたことが容易に想像できる。
正直、姉も渦中の存在なのだけど今回ばかりは感謝せずにはいられないのが正直な気持ちである。
納得はできないが。




