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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
63/133

case:51 【×留学生の場合】Act.2

三人そろっての驚嘆の声というか悲鳴にも近い何かが校内を駆け巡った。

だのに、その原因たるやいまだに私の背中にその豊満な体を押しつけながら他人事のように私に屈託のない笑顔で話しかけてくる。


かくいう私はその彼女に半ばホールドに近い形で抱きしめられている物だから逃げようにも逃げることができない。



三人の悲鳴が響き、教室どころか学校中が静寂に包まれていた。

そしてその状況にやっと疑問を抱いてくれたのか彼女、アヴィさんは話を変えてくれた。


「なんデスか?この状況ハ。何かアリマシタか?」


正直すごく突っ込みたい。

お前のせいなんだけど、と突っ込みたい。

のだが、本来であればそれは妹だったりよっちゃんだったりがするところであり、私がわざわざ出張る必要は今まででは経験したことはなかった。


しかし、その妹はあまりの状況に思考が停止しているのかピクリとも動かず、よっちゃんに至ってはもはや他人の振りをしていた。


結論よっちゃんあとでしばく。

というのは置いといて、とりあえず現状の解決を何とかせねばとおもったところで、何とこの状況から早くも立ち直った人物がいた。


「け、京様・・・この状況はいかにして?ホホ、ホホホ?」


生徒会長である。

彼女も彼女でヤバい人ではある。

・・・というか、生徒会長に関してはどう勘違いしているかは元の事曽於勘違いを正してやる必要もないのではないか。

とも考えたが、今ここで勘違いを正さなければその隣にいる姉妹がめんどくさいことになる。


結局はめんどくさいのである。


「というか、貴女!!貴女いったい誰なの!?」


「Me?私デスか?私はケイのクローズフレンド、親友デス!!」


まともな思考回路をやっと取り戻したのかそもそもの疑問をぶつける生徒会長。

だが、それを真っ向から両断しきるアヴィ氏。

私達はいつから親友になったのだろうか・・・。


「そ、そんな・・・私はまだ京様のアドレスとか住所までしか知らないのに・・・嘘だといって・・・」


そんな根も葉もない言葉を鵜呑みにして大ダメージを受けたのかうなだれる生徒会長。

大丈夫、嘘だから。といってあげたかったが、そういえばこの人過激派だったことを思い出し踏みとどまった。



しかし、親友ならそれはそれで変にごまかさず流してしまえばいいのではとも思ったが

「いや、ちょっと待って頂戴。ならなんで京ちゃんに抱き着いているのかしら?お姉ちゃんは許してもらっていないのに!!!!!」


ここでややこしい姉が出てきてしまった。

しかも半分は私情が紛れこんでいるところが我が姉ながら情けないところでもある。


「オオウ!フジマセンセイはケイのsister、お姉さんデスか?それはよかったデス!!」


我が姉の言葉に過剰に反応するアヴィさん、何がよかったのだろうか。

何て疑問に思っているのもつかの間。

「お義姉さん、ケイを私にください!!!」


問題発言が飛び出した。今日だけで何度目だろうか。

今度は教室内だけだったがまた静寂が広まった。


「・・・はっ!?意識が飛んでいたわ!!!」


「ちなみにLIKEではなくLOVEデス!!!」


「ごはっ!!・・・・・・ダメよ・・・京ちゃんはわた・・・し、の・・・」


アヴィさんの連続攻撃にとうとう姉が膝をついてしまった。

涙ながらに何か言っていたが小声過ぎて聞き取れはしなかった。



というかここまで私一切置いてけぼりなのだが、それはいいのだろうか

いい加減、私も口を挟むべきであるのは重々承知なのだが、さっきから見ていると妹の纏うオーラというか雰囲気が時間がたつにつれてどんどん重く暗くなっていっている気がして、迂闊に喋れない状況。


どうしたらいいのかわからない。


と、思っていたらその妹に動きが

「ふふ、ふふふふふふふふ・・・どこのどなたか存じませんがお姉さまとは詳しくお話になられたのでしょうか?」


それも、極上の笑顔で。

正直に言おう、これは妹が本気で怒っている時の状態である、まる。


「Noproblem!!すでにケイと私は深い絆で結ばれて」

「お姉さま?」


アヴィさんの自身満々の答えを聞く前に妹の頭がこてんと傾げられ質問の対象が私へと移る。

もちろん返事は


「まだ三日ぐらいの仲だし、告白は今初めて聞かされた」

「今言いましたデスからネ!!」


アヴィさん、今それ火に油です。


「・・・っってっめこるぅあああああああああっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

「ホワァァアアアアアイイッ!!!!????」


私の返事を聞くや否やアヴィさんに詰め寄り胸倉つかみ上げ上下にがっくんがっくんゆすっている妹。

そしてなぜそのようなことになっているのかいまだ理解できていないアヴィさんはそのまま妹にこってり絞られていた。


「お姉さまはなぁ!このボクと!!将来を誓いあった仲なんだよ!!!くそがっ!!!!!」



うんもうどうにでもなれ。

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