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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
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case:47 【×アイドルの場合】Act.2

「今日一日様子を見ていたけど、騒ぎになっていないところを見ると誰にも行っていないようね」


賢明ね、とでも言わんばかりに高圧的に私を睨みつけてくるその瞳は、容姿が容姿だけにまるで委員長その者であるかのように錯覚してしまい、若干しり込みしてしまう。


「い、いや、でもその機能小鳥遊さんがばらしたらただじゃおかないみたいなことを言って」

「そんなこと言って内心では弱みを握ったとでも思っているんでしょ?」


そんな小鳥遊さんの言葉に言い訳しようとするがそれに割り込む形で両断する小鳥遊さん。

いやさすがに言い訳ぐらいは聞いてくれてもいいのではないだろうか。


「前の学校でも、この学校でも外面だけで人の価値を決めてばかり・・・結局貴女もそんな低俗な人間の一人ってことだったのね!!!!!」


何て思っているとヒステリック気味に大きな声を上げる小鳥遊さん。

正直、外面も何もその容姿からでは貴女がどこのどういうアイドルなのかなんてまったくわからない。

徒、声を大にして杏論したいところではあるのだが、そんなことをしようものなら感情的になっているいまそれはあり得ないだの、それに前の学校でもこれと似たような状況にでもなっているのかそれがトラウマのようになってしまっていそうなのは彼女の様子を見ていて明らか。


なのでとりあえず、いまは彼女を刺激しないように低姿勢で。

でも話を聞いてもらえるぐらいには冷静さを取り戻してほしいから説得を試みよう。


自慢ではないが、こう感情のままに暴走する人を収めるのは姉妹で慣れている。

ここは私の話術で見事に沈めてみようではないか。


「と、とりあえず今は落ち着いて」

「だいたいどいつもこいつも自分の事ばかり!!!」


「今すぐ何かが起こるってわけでも」

「少しは他人ひとのことを考えたことってあるの!!??」


「ないんだからさ一旦は私の話を」

「そんなんだからこうやって」

「聞け!!!!!!」


・・・

はっ、やってしまった。

扱いに慣れているとか言っていたくせに、あまりにも彼女か聞く耳を持たなさそうな態度に思わずこちっも声を大にしてしまった。

はんせい反省。


しかしとりあえず小鳥遊さんも落ち着いたようで私の話は聞いてくれるようで。

かなり睨まれている状態だけれども。



「とりあえず、信用はできないだろうけど私には小鳥遊さんの本業とやらを誰かに話す気は全くない」


「本当にその通り信用のかけらもないセリフ、上っ面だけなら誰にでも言えることでしょ」


命令口調でこの状況を作ってしまった手前もう下手に出る必要を感じない私はとりあえずで言葉を吐き出す。

もちろんそれで素直に納得してくれるような相手ではないことはここまでで十分に理解していますが。


「まぁ、その通りだけれでも小鳥遊さんの容姿を非難していうわけではないけれども、その恰好で私が小鳥遊さんのことを言ったところで笑われるのは私の方だね」


昨日の電話で小鳥遊さん本人が言っていたことをそのまま返す。

実際に、その恰好のおかげでいろいろとそういうことに詳しいよっちゃんに聞く事すらためらわれたのだからその恰好は正解であり、その点を突くのは私にとっても最も突破口になりやすいところだろう。


「それは貴女の所感であってほかの人が全員そうとは限らないでしょ」


とか思っていたが、全然そうはならずそれどころか正論で即論破。

ぐうの音も出ないとはこのこと。


「・・・・・・だいたい私からしたらあなたがどこのどういうアイドルかなんてわからないっていうのに・・・」


あまりに何も言い返せない思わず本音を言ってしまう。

もちろん小声ではあるのだけれども、それはきちんと小鳥遊さんの耳にはいってしまったようで。


「・・・は?」


彼女には悪いが決してアイドルとは思えないアホ面をさらしてしまっている。

いや、たぶん私の発言が原因っていうことはわかるのだけれどもあまりの表情にどう返していいかわからなくなってしまう。


「は、いやいや、柚木ユズキって言ったらだいたい何とか察せれない!?普通!?」


と申されましても調べてみたが小鳥遊柚木というアイドルはいなかったのは事実であって、彼女がどこのどういうアイドルなのかは全く分かっていないのが現状。


みたいな顔をしていたのだろう。


「嘘よ嘘よ!!私を知らない人が今の時代の学生にいる!?はっ、な、ならこれでどうよ!!」


殺気とは違ううっとうしさでもって現状を否定しながら委員長ぽさを演出している丸眼鏡にみつあみおさげをほどいてみては顔周りだけでも今どきの娘風にしてみる小鳥遊さん。


「・・・あ、うん可愛いと思うよ」


とはいってもまったく心当たりはなかった。


「当り前じゃない私はアイドル、って違うわよこれでもわからないわけ!?」


残念ながら、ということを身振り手振りで伝えてあげる。

徒小鳥遊さんは目に見えてわなわなしだし

「この『JEWELRYジュエリー』のユズキを知らない娘がいるって意味わからないんだけど!!」


とうとう自分の正体を大声で暴露してしまった。

運昨日から思ったけど、この子結構バカ、あいや、猪突猛進型。

妹と同じなのだろう。


と、周りに人がいないことに安堵しつつも呑気にそんなことを思ってしまった。



ところでジュエリーてなんなのだろう、そんな疑問だけが心に残った。


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