case:43 【×新学期の場合】Act.2
体育館に向かう為階段を降りたところで予想通りに陸上日二人組に出会った。
「お、京ちゃんおっは~」
「お姉さまぁぁああ」
というより二人共私を待っていあのだろう私が来てからそこから一緒に歩き始めた。
もちろんいつも通り腕に引っ付いてくる妹は無視、よっちゃんには軽く会釈で済ます。
ここからだと体育館まではあと少し、というところだが。
「そいえば聞いた京ちゃん?」
「・・・なにを?」
いつも思うが、よっちゃんじゃこう唐突な話をしてくる。
それは毎回何かの始まり時でしかもいつも不吉な情報を提供してくるふしがある。
前期だって姉が来る見たいな情報を持ってきたのはよっちゃんだったし。
果たして今回はどういった情報になるのか、いやな予感がするぞ。
「ん~なんか二年に時季外れの転校性が来るらしいよ」
なんだ、身構えていたのがバカみたいな情報だな、転校生ぐらい何かのじじょうであるだろう。
親の転勤とかそれこそいろいろ。
まぁ、なんだということでこれは私にとってはどうでもいいことだなうん。
「しかもうちのクラスらしい」
・・・いや、うん。
考えすぎだろう、しばらくクラスが騒がしくなるだけで私には関係ない。
うん、関係ないったら関係ないのだ。
「ところで弥生先輩、その人は女子ですか男子ですか?」
珍しく他人に興味を示したような質問をした妹。
いや、運わかっているこれは相手に興味があるのではなく相手が私に興味を持つような存在かどうか探っているだけだな。
過保護もいい加減にしてほしい。
でも、男子だろうが女子だろうがこいつの場合関係ないのではないのか?
とは言わないでおく。
皆もそういう突っ込みはなしの方向でいた方が精神衛生的にいい。
「ん~そこまでの情報はさすがの陸上部にも回ってきてないなぁ~ただ男子が何かと盛り上がっているから女子なんじゃない?」
「なるほど・・・とりあえずは大丈夫・・・いやでもお姉さまの魅力に男も女も・・・ぶつぶつ」
うむ、なんかいろいろ思考がぶっ飛んでいった妹は無視して。
体育館についたことだし、クラス順に整列しておこう。
妹も考え事に夢中なのか簡単に引きはがすことができたし。
前期での始業式でも思ったことだがやはり校長先生の挨拶とは長いものであるな。
と、ふと思ったのだけれども教頭先生は結構、というよりうちの姉・藤間先生が何かやらかしたときは結構そのご尊顔を拝したことは有れど校長先生って普段校内ではあまり見ないよな。
何やっているんだろう。
とか呑気に考えていたら校長先生の話に早くも飽きてきたよっちゃんが後ろからちょっかいかけてくる。
まぁ、私も校長先生の話はあまり真面目に聞いてはいないので別にいいのだけれども。
あんまり委員長に目をつけられたくないのが本心である。
とは言えよっちゃんを無視するのもあとが面倒だし。
ま、委員長は前の方だからいいかとよっちゃんに耳を傾ける。
「ねね、京ちゃんさ、さっきの話に戻るけどさこの時期に転校って前の学校で何かやらかしたのかね」
ふむ、正直私に転校生のあれやこれは関係ないし、個人の面倒ごとに巻き込まれるのは勘弁ではあるが。
そこはそれ、転校理由に関しては少しは気になるのは事実。
でもよっちゃんの言うことはないだろう。
なぜかというと
「いや、それはないでしょ、一応ここ進学校で通ってるし」
「あ~それもそっか」
よっちゃんも納得の一言。
一応とは言ったものの普通にここは進学校で通っている。
ただ校則自体はゆるいもので髪の色は自由だったりとそういう意味を含めて『一応進学校』というくくりである。
「どうせ親の転勤とかで県外から来たんじゃないかな?向うでは頭のいい学校に居たからここに来たとか、そういう感じじゃない?」
ということで、自分の予想をよっちゃんに伝えてみる。
というより、願望である。
こんなんだったら私に面倒が降りかからなくていいのに、というのが半々で含まれている。
もちろんそんなこと表には出さないけど。
「あ~、じゃあ委員長みたいな娘が来るのかね~」
思わず吹き出しそうになってしまった。
こいつは何呑気な顔と気の抜ける声で恐ろしいことを言うのだろうか、と。
委員長みたい名のが二人になったら・・・
『藤間京!!もっとしゃっきとしなさい!!!!』
『姿勢のゆがみは気のゆがみ!!矯正できるまで帰れるなんて思わないことね!!!!!』
あ、想像だけでも気が遠くなるぞこれ。
なんてことをしてくれたんだよっちゃんは!!!
はっ、いやまだそう決まったわけではない。
「いや、転勤とかなら心細いだろうし優しくしてあげないと」
「ほ~、京ちゃんがそういうこと言うなんて珍しいね、京ちゃんのことだから興味なしを決め込んでるかと思ったけど」
ンぐ、鋭いことを言うじゃないか。
けどまあ、委員長みたいになられるよりはましだ。
駅ることなら関わりたくないが、危険な香りがしたら率先して相手していこう。
私はひそかに心の中でそう決心した。




