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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
一学期
49/133

case:40.5 【×夏休みへの場合】Act.2

夏休みも半ば、あの地獄の宿泊から帰宅してしばらくたったある日のこと。

その日は夏の気候には珍しく涼し一日だったことを記憶している。


だからこそ予測もしない出来事が待っているというのか、何というのか・・・。



その日は珍しく姉と妹がそろって学校へ用事があるからと家を留守に、父は早くに夏休みが終わり早々と出勤へ母は意外に思われるかもだが週に一度ママさんバレーの練習に行っており、今日がその日であった。


だからだろう、妙に暇を持て余していた私はこの涼しさも相まってたまには外にでも出てみようなどと思ってしまった。


たまには商店街ではないところにでも、なんて商店街を過ぎ去りそのまま学校の方へと進んでいく。


すると何とも懐かしく歩き売りのアイス屋を見つけた。

昔、まだ姉と妹とで同じ学校に居た頃の夏はほぼ毎日アイス屋を探して走り回ったものである。

それも遠い思い出、今ではなんであんなに騒がしくなってしまったのか。


とりあえず

「すいません、アイスバーを一つ」


「あいよ、100円ね」


やはり昔とは変わってしまった、環境もアイスの値段も・・・なんて、過ぎたことを気にして感慨にふけっていても何にもならないな。


私は買ったアイスを咥えて鑑賞に浸りながらもそろそろ帰ろうかと踵を返した。


「あれ?・・・京ちゃん様じゃないかっ!!!!!」


・・・いや、振り返るのはよそう。

どうせろくなことではないんだこの幼馴染に関しては。


「いやいやいやいや、人が困っているのに無視とかひどくない!?」


とかなんとか、無視を決め込もうとしたらそれはものすごい勢いで前に飛び出してきた。

仕方ないここは内心ではため息をつきながらもこの幼馴染の話を聞いてやろう。


「はぁ、まったく・・・で、何?」


「ものすごく不本意だね!?建前と本音逆になってない!?」


何を言うのかこいつは、私たちの間に建前というものがあるとでも思っているのだろうか。

「いや、京ちゃんのことだ建前なんて用意してなんか」

「そう、じゃ私は帰る」


分かっているじゃないか、でもなんかむかつく。


「あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ、まって待って!!」


そう無視を貫こうとした私に土下座もかくやという勢いで謝ってきたからとりあえず話を聞くことに。

曰く、夏休みの宿題がいまだに白紙ということらしく。


「そうか、頑張れ」


まぁ私には関係のない話だったから帰ろうか。

「いやいやいや、本当にお願いしますよ神様仏様京様!!」


はぁ、仕方ないかなんだかんだ身内に甘い性格は自分でもどうかと思うが今のところ損は・・・考えないようにしよう。


とりあえず、できる範囲でよっちゃんには協力してやろうか。

不本意ながら、ね。


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