表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
一学期
46/133

case:38 【×夏休みの場合】Act.3

夏休み、海辺のペンションに宿泊してから四日、早いものである。

特にこれといったことは起こっていない。


とはいえ、日常的な事『姉と妹の喧嘩』それに巻き込まれる櫻井さんや『委員長のお小言』だったりは一通りあったわけで。

ただ、まだあと三日残っているというのが怖いところで・・・なんだか予感としては今日明日あたりが山場な気が背筋にビンビンと感じている。


ただ大部屋に全員で宿泊しているわけではなく各自に一部屋与えられているため、鍵をかけることができいまだに夜に騒々しい出来事が起きる事はなかった。

ただ、できればこの後もこのままで残りの三日間を過ごせたらとは思うのだが。



今日は、というか今日も皆で海に行くという話。

今まで私はペンションの清掃だったり、巻き割りなどを買って出ていたため海に行くことはなかったがこの旅行もあと数日ということで、よっちゃんに強制連行されてしまうことに。


まぁ、私としてもいつかこうなるとは思っていたしそう不満があるわけではないのだが。

いざ着替えようと更衣室に入ったとき事件は起こったのだ。


「・・・なんだこれ。なんだよこれぇええ!!!」


競泳水着が入っていたはずの水着袋を開けたところきわどいビキニタイプの水着が入っていた。

これは事件だろう。

事件といわず何というのかこの野郎。

と、いうわけで着てやる意味もなくその水着をもって更衣室を飛び出した。


「く、やっぱりそれはダメか・・・いやぁ~さすがに競泳はないっしょと思って」


犯人から測の自白を得た私は元の水着はどこだとよっちゃんを睨みつける。

ただ、よっちゃんの反応としてはそんなのあるわけないでしょといった表情。

くそむかつく、ぶん殴ってやりたい衝動を抑える。


「水着がないなら仕方ない、帰る」


そう、これを言い訳にペンションに戻ろうと、したが姉妹に行く手をはばまれてしまう。


「であればお姉さまこちらを!!」

「はい京ちゃんのために用意しといたわ!!」


なんて二人からそれぞれ別の水着を提示される。


妹のは派手さは無い物の肌の露出が多く、詰まるところマイクロではないがビキニタイプ。

姉の方は妹より派手さがあるものの露出のないワンピースタイプ。


正直どちらも私の好みではない。

が、先のマイクロビキニに比べればなしではない。


ただこれが何だか全員が策略しての陰謀に思えて気がならない。

まぁ仕方なしに妹が提示したビキニの方を切ることにしたが、隠れたところで姉妹がハイタッチしていたことを私はきちんと見逃さなかった。


まったくこういうときだけは仲がよろしいのだから。



と、海で一通り遊んだ後ペンションに戻るとオーナーからこの浜辺近くに薄暗い洞窟があって肝試しにはちょうどいいという話を聞いた一同は今日は休み、明日の夜肝試しをすることとなった。


安全面を考慮して二人一組を組むことまではいいのだがそこでまたもや妹と姉の喧嘩が勃発。

結果委員長主催の的グループ分けが行われ、私と櫻井さんペア・委員長&藤間智ペア・よっちゃんとさっちゃんペアに分かれることとなった。


そして予想通り妹のいらない恨みを問答無用で買わされる櫻井さん。

もう、本当申し訳ない。


なんて櫻井さんに気を使っている間に当日、時刻は午後11時夏の暑さも海辺の潮風で払拭され心地いい感じを醸し出しているが、中には青い顔をしている人が何人かちらほら。委員長とか。


それでも強気に進行しているあたり気にしないでほしいのだろう。

ということでさっそくの一組目、その怖がっている委員長ペアが先行していくことに。

怖がっているのになぜ?と思ってしまう。


私達のペアはなんでか最後に回されてしまっているが、ルートとしては洞窟内はそこまでの距離はなくせいぜいが100Mと少しといったところ。

しかし明かりが入る余裕というものがないのに風なりはすごいという現状。

奥へ行ってろうそくを置いて帰ってくるのがルールとなっている。



先行していった人たちの叫び声が洞窟内に反響してここまで響いてくる。

念のためということで同行しているペンションオーナーが時計を見て私達の番を告げてくる。


「んじゃ、いってきますか・・・って大丈夫?」


特に非化学的なものに恐怖は覚えない。

故にお気楽な雰囲気で、それに怖いものなしっていう風な櫻井さんもどうせおんなじだろう。

とか思っていたらどうやら違ったようで。


「い、いやもち、もちろん平気っすよ!!!!」


足を小鹿のように震わせ騎乗にふるまう様には、運どうにかしてあげようなんて庇護心が湧き出てくる。

というか櫻井さんには最大限誠意を尽くそう。


そうして櫻井さんをかばうように私達も洞窟へ一歩をすすめた。



その後ろでペンションのオーナーが何か秘めた笑みを浮かべていることにも気が付かずに。


感想・評価良ければお待ちしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ