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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
一学期
37/133

case:31.5 【×高嶺の花への場合(番外)】Act,2

最近の会長はなんだか様子がおかしい。

いつもは会議中でもその表情を崩さずも腹の中では常に悪だくみを考えていて、それでいてその中を誰にも明かさずかといって仕事に支障があるのかといわれ得ればそれすらなくひょうひょうとした感じであった。


だが今は心ここにあらず、といった様子。

まるで熱病にうなされているといった表現が正しい。


しかも普段であれば誰かに仕事を任せ自分は会長席に踏ん反りかえっているところが、現状に至っては何か必死に作業をしている。

もちろんその内容自体に関しては生徒管理ファイルの整理との事だが真意のほどは定かではない。


ただ、今までとは違い巧妙にひっそりと裏で行動をしていたはずの会長が一目をはばからずに行動に移すのはこの僕以外から見ても明らかにおかしなことだと気付くのには十分な要因になった。



そんなずさんな行動だったからこそとはいえようが、僕もやっとあの女狐の尻尾をつかむことができたといえよう。


体育際が終わったあたりからのあまりの変化様に、入念に会長の行動を調べ会長が今何を企んでいるのか。

そして、それはどういった物なのか。

それを知っていくうちに、今までの会長がしてきていたことまで知ることができたのはラッキーであるとしか言えない。


そのことについては後で真意を確かめるとしてもだ。

つかんだ情報は会長がとある生徒を、どういう理由か、そしてどういう目的か・・・目的に関しては今までの情報からただ単に手籠めにでもとか言う目的だろうが、それにしても生徒会長という立場をつかって無理やりというのはいただけない。

何としても阻止しなくては。


とは思いつつ会長を監視する日々は続くが動く様子がまったくなかった。

正直僕の推測間違いをうたがってしまうほど。


なんだかんだずさんな行動をとりつつも根っこの部分では会長に負けてしまっているんではと思わされてしまう。


しかし、そんなのこそが僕の勘違いだったのだ。

その一時の心の迷いの内に会長は行動を起こし、どこかへ姿を消してしまっていた。

何たる不覚、と思いつつもとりあえず行動を起こさなければと会長を監視していた場所を後にした。


「お。おおおおおお姉さままああああああああ!!!!!!」


直後に校舎内に叫び声が響いた。

直感、それは会長が狙っていた生徒の妹だと理解できた。


おそらく目的は同じ。

であるならば、会長を探すよりそちらと協力した方が有益、とそちらへすかさず足をのばすのである。


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