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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
一学期
29/133

case:26 【×体育祭の場合】Act,4

『どうもありゃした~』



お互いのチームが試合終了の挨拶を交わす。

結果としては私たちのクラスが相手の一年生に負けた形になった。


まぁ私の所感としては激戦だったし私も私の持てる力をすべて出し切った。

よくやった方だと思うし、自身に満足。

自分をほめてあげたい気持ちである、うん。


何というか正直運動をなめていたが、滴る汗はすがすがしさを思わせなんだか心地よさすらも感じるほどである。


必死にボールを追っては投げたり狙いを絞ってバットを振ったりと、こう一生懸命やってみると結果はどうであれ運動は地味に楽しい物だったな、と思える。

いつもは授業だからと、手を抜いていたわけではないがここまで必死でもなかった。

けど今回は練習もしたのだし、必死にならなければその日々が無駄になると頑張ったのだ、結果はどうであれ。


まぁ、だからと言ってこれからの体育の授業も同じように全力でと言われてもそうはならないだろうが、こと体育際に関してだけで言えば一生懸命、全力でやってよかったと実感している。


実際に私達ソフトボールのチームは初戦敗退で体育際の実質終了にはなるが、ほかの競技の応援とかで忙しいことだろう。

別にもう試合がないからとほっとはしていない。


始まる前までは体を動かすことの不得意さから少しどうかとは思っていたが、いざ終わってみればいい思い出になったものだ、うんうん。


なんてことを考え、移動中の廊下で夏まっしぐらのなか開いた窓から吹き込む風を受けながら清々しさに酔いしれ外に視線をむけた。



「なに自己完結しているのですか藤間京・・・」


しかしそんな私の感慨も委員長の冷ややかなh¥一言で現実へと戻されることになってしまった。


「今回ばかりは委員長側だよ京ちゃん」


何と、よっちゃんまでもとは。

いや、はいわかってます。

違いますよね、今回に関しては誰も私の味方はいないのよね。


他の生徒ですら「あれはなかった」とか「藤間さんのあれはね~」とか苦笑い気味に非難していた。

はい、そうですね私が悪い。

結果なんか関係ないとか言っても、所詮試合は試合。

頑張りなんかより結果が大事なんですよねわかります。


何とかそ知らぬふりで切り抜けたかったがそうはいかなかったらしい。

せっかくいい感じで終わりたかったのだが。


「反省会は不要ですよね?」


「まぁ、一人を除いて、だけどね~」


委員長とよっちゃんの言葉に私以外の生徒が同意の意を示している。


「ま、そのおかげでいろんなクラスの試合を見に行けるけどね」


救いだったのがあるギャル風の生徒がそういってくれたことだ。

完全に目的は生徒会副会長だろうがこの際そんなことはどうでもいい、反省会が無くなれば。


「まぁ、だからと言って反省会が無くなるわけではありませんがね、藤間京以外は」


どうでもよくなかった。

そしてそれに納得はしてくれるもわつぃには入りろな視線が向けられることに。

なぜこうなった、私は頑張ったのに!!

それに、どうあっても私をいじめたいのか委員長!!と、声を大にして言いたい。


「ドンマイ京ちゃん・・・」


私に肩に手を置いては慰めてくれるよっちゃん。

今回ばかりは私の味方をしてくれる気は本当にないらしい。



「まぁ反省会といってもこのままでは藤間京のつるし上げになってしまいますね」


なんて爽やかに言ってくれる委員長。

はい、そうですね。


今回の試合、結果から言うと、一年生相手に1-9の4回コールド負け。

学年切っての記録的惨敗なのだとか。

そのすべては私のせいである。


委員長も一応考えないではなかったらしく、私を外野のそれもあんまりボールの来ないところに配置してはくれた。

が、結果は裏目。

来るわ来るわ、ボールの山が。

かといってこの私がとれるわけもなく、運よく取れても投げれば反対方向にと散々な目に。

しかも委員長の言ったようにいい笑い者へとなった次第である。


唯一得点したのもよっちゃんのお陰だし。

今回は皆さんには頭が上がらない次第である。


そんな私が何事もなく、とはやはり都合がよすぎるか。

皆の視線が集まる。


「はい・・・此度は私が悪うございました・・・皆様にはジュースをおごらさせていただきますのでどうかご勘弁を・・・」


「まあ妥当ですな、京ちゃん」


私のお詫びの言葉に納得し一部では『負けたおかげで設けた』などと不謹慎な言葉も聞こえたが各々納得はしてくれたようで。


「はぁ、まあ皆さんが納得して、藤間京がそれを確約してくれるなら今回はそれでいいでしょう」


委員長も、上から目線なのはなんだか癪に障るが何とか納得いただいたようで私はつるし上げから逃れ事なきを得た。


財布的には十数人に飲み物をおごる訳だから大ダメージだったがね。




余談ではあるが二回戦に臨む櫻井さんを応援しに行ったとき私に憐れむような視線を向け頭を抱えるように

していた。

・・・予想はつくがなんだかごめんと謝っておいたところ

「だったら・・・いや、頑張ります・・・」


と言葉を濁していた。

なんだか本当に申し訳ない。

櫻井さんにもあとでジュースおごっておこう。

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