case:23.5 【×体育際への場合(番外)】Act.1
今年になって早数ヶ月、テストも終わりやっと胸わき踊るイベントがやってきた。
生徒会主催で行う体育祭である。
激しい運動によって滴る汗、きらめく笑顔。
そして何をとっても揺れ動く二つの丘、これははずせない。
なんとも心の臓にずしんと来るものである。
これのために自分は生徒会に所属したといっても過言では無い。
それはなぜか、生徒会が主催なのだがら練習中のそういう生徒を合法的に観察することができるからだ。
なんという天職、そのためなら多少の雑事も問題ない。
まさにハーレム!!理想郷へのためなら多少の犠牲などいとわないのである。
それに自慢では無いが自分自身容姿には優れていると自負している。
異性に限らず同姓にも人気はあるほうだ。
そんな自分に声を掛けられ落ちないものなどいないだろう。
ただそんな容姿が災いして男子生徒に多く言い寄られるのは面倒と言わざるを得ないが。
果てさて今年は新入生もいることだ、どんなお宝に巡り会えるか今からヨダレものである。
「と、言うことで・・・聞いてます?会長」
「ん?・・・んんっ、聞いてるよ〜当日の配置でしょ?続けてどうぞ?」
っといけないいけない、あまりの期待感に仕事を疎かにするところだった。
一応品行方正で通っているからね。
★
高嶺 椿姫生徒会長は実に狡猾である。
今もきちんと仕事をしている振りをしてきっと頭の中ではろくなことを考えてはいないのだろう。
現に練習期間から当日までの生徒会の立ち回りの説明を副会長である僕がしているのにも関わらず心ここに在らず、と言った雰囲気で。
「聞いてます?会長」
「ん?・・・んんっ、聞いてるよ〜当日の配置でしょ?続けてどうぞ?」
隙を見て突っ込みを入れるがひょうひょうとかわされてしまう。
だが僕は会長の悪を知っている。
一般生徒を誑かし茨の道を歩かせるその非道な行為を。
いずれは正さねばならぬ、ならば内部からと副会長の座に収まったかなかなかに尻尾を見せないのもこの会長のいやらしいところである。
だがいずれ見ておれよ高嶺椿姫!この僕、政道 正宗が必ずや貴様の化けの皮を剥がしてやるからな。
「以上、質問がある者は?・・・いないようですね、では本日の会議はこれで」
「終わり?じゃあ帰るね私!」
「あっ、かいちょ」
言いきる前に消えていく。
そして残された僕に他の役員からの視線が突き刺さる。
「き、君たちも各自解散したまえ・・・」
あの女狐め覚えているといい、いつか、絶対、必ず、痛い目を見せてやるからな!!




