case:15.5 【×中間考査への場合(番外)】
番外編のため今回は短め
私、新崎淳子には一年前から羨ましくて、憎くて、妬ましくて、でもどこか憧れもある存在がいた。
入学当初は顔と名前ぐらいしか知らないその彼女。
藤間京。
中学校の時から私は勉強が苦ではなく、特に運動も得意ではなかった私は家でも勉強をする毎日で、学校のテストでは常に学年では一番。
それをもてはやされ自分は他とは違う存在なのだと思っていた。
思い上がっていた。
しかしそれは中学三年生まで
それを県内でも有数の進学校へ入学してして初めてのテストで気付かされた、というよりお前は凡百の一人だとたたきつけられた。
当初入学したての頃は入学者代表挨拶も任されたし周りの生徒を見ても所詮はこの程度か、などと思っていたが高校初めてのテスト、その結果発表から私の苦難は始まった。
結果は私が二位で、一位には私が見たことも聞いたこともないその名前があった。
そんなはずは、そんなはずはないっ。
そう強く思いミスをしてしまった自分にその時は恥じ入り、激怒。
それに数人だったら自分レベルの人間がいても、なんて考えていた。
が、その次のテストでも、その次も次の次も結局私の名前がその彼女の名前を追い越すことは無かった。
一番に彼女の名前があって自分はいつも二番目。
中学校ではいつも自分の名前があったところに知らない人間の名前があるのだ。
何度やっても、いくら予習、復習をしても私の分からない問題があり、しかしそれを彼女はいとも簡単に答え私の上に立っていた。
これ以上の屈辱はないだろうと、しかし同時に自分より優れた存在とはいったいどういうものか。
という興味も沸いたのも事実。
一度その彼女を見た時があった、それは図書室に行った時勉強をしている彼女がいたのだ。
その時は知人を待っていたのかその人が来た時に彼女の名前を呼んだことでその彼女がいつも自分を軽く超えていく名前の人物だと知った。
そしていつかは超えてやる。とも思った。
だって、自分と同じ匂いがしたから。
勉強が好きでたまらないような感じだったから。
それが去年までの話。
未だ超えることは叶わないが一つうれしい誤算が、二年になってその彼女と同じクラスになったのだ。
私としては追い抜くべき存在ではあるのだが、何故だが内心では舞い上がっている自分がいた。
だって、自分より上とは言え同じ世界を見ているような人だもの気にならないほうがおかしい。
思えば図書室で彼女を見た時には既にシンパシーめいたものを感じていたのかもしれない。
似たもの同士仲良くできれば、一緒に切磋琢磨できれば、と。
しかし蓋を開けてみれば、身内贔屓の姉に謎行動の多い妹、彼女達のせいで授業が、勉強が身に入らない。
正直ガッカリし、そしてこんな人がと怒りに燃えている自分がいた。
今年こそは、今回からは去年、私が舐めた辛酸を彼女が舐めるべきなのだ。
今まであんな適当な姉妹に負けていたのだと思うと恥ずかしいが、今年こそはそうは行かないということを思い知らせてやるのだ。
見ていろ、藤間京。
貴様の天下はここで終わりだ。
これからは私が注目の的になるのだから・・・!
感想等お待ちしております。




