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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
一学期
12/133

case:12 【×不良生徒の場合】Act.1

新編、新キャラ登場回始まります。


とある日の学校の帰り道。

普段は心配性な二人の姉妹に放課後も拘束されがちだが今日はお母さんの手伝いをするということで、姉は納得してくれ、よっちゃんには賄賂に今度お菓子をあげるということで妹の足止めを頼んでいる。


実のところ、私がひとりで帰ろう物ならたまにサボることもある妹に陸上部の顧問の先生の矛先が私の方へ向き始めているため滅多に放課後自分の時間が作れない問題ができ始めているのはどうにかしたいところである。


まぁ、そんな事で久しぶりの一人自由な放課後を謳歌していた。

そこに普段は滅多に目にしないのだが年に数回だけ通学路途中でたい焼きの移動屋台がくるときがある。

なんと今日はその年数回に当たったそうだ。


・・・こう幸福が連続して続いてしまうと後あと運を使い果たしたとかで悪いことが連続して起こる気がするが・・・そうだな気のせいだろう。


と、言うことで私は普段頑張っている自分と両親へのご褒美に、とあと一応は頑張ってくれてはいる姉妹二人をねぎらう意味も米(不本意だが買わないと本当に不幸の連続になりそうな予感がしたので)少し多めに10個ほど購入することに。


相手は移動式の屋台、流石に10個はすぐに準備はできない。

焼き上がりを待つことに。


すると屋台横すぐ近くでなにやら揉め事が起こったのか、男の大声がした。

ここで私は好奇心に負けそちらの方を覗き見てしまった。


と、そこには他校のではあるが制服姿の男子が数人誰かを囲うように、何かこう青春物語でも若人が喧嘩する際によく口にする『やんのかこらぁ』とかそこ辺りのことを皆が皆口をそろえて言っていた。

ボキャブラリーにとぼしいなぁ、なんて暢気に観覧していたがそれも囲まれている中心人物を見て度肝を抜かれてしまった。


なんと、囲まれているのはジャージ姿でいかにもといった金髪で悪ぶっている風を装ってはいるが、女子だった。


いや、うん・・・

これが男同士の喧嘩、なら私も関わらず。を貫けていたとは思うのだが。

女子一人に男子数人はいささかやりすぎな気がしてならないし、それにその女子、見たところ同年代といった感じでもあった。


でもなんだ正直知らない女子一人放っておけば、とは一般論なのだろう。

それでもその場面を見てしまった私には見なかったことにする、なんてことはできなかった。

まぁ、そもそもそんなことができたらとっくの昔に姉妹の簡単なあしらい方なんか身に着けてこんなに苦労することも少なくなっているだろうし。

私はきっと生来のお人よしなのだと思う。


すると途端のことで忘れていたたい焼きが焼きあがったと袋に包んでわざわざ屋台の横に身を寄せる私の元まで店員さんが届けてくれた。

なんていい人、と暢気に考える暇は無かった。


それと丁度同じくしてその男子生徒のリーダーらしい人物が何かを叫んで女の子の胸倉をつかんだ。



瞬間、たい焼きの入った紙袋を無造作につかみひとこと「どうも」と口にして私はその男子生徒めがけて走りだしていた。


正直その後のことはまったく考えていなかった。

俗に言うからだが勝手に、という奴である。

いや、参ったどうしようか、何て時間は考える余裕をくれるわけも無く男子生徒の背中は近づいてくる。


そんな中私の中に喧嘩の神様がなんでかはわからないが『飛べっ!!』と叫んだ気がした。

ので、思考を放棄、私は「ええいままよ」と心の中で思い切りさけび踏み込んだ足で思いっきり地面をけった。


結果、目の前のことに集中していたが為がら空きだった男子生徒、それも丁度胸倉をつかんで今にも殴りかかろうとしている奴へのとび蹴りへと昇華されそして見事に背中にクリーンヒット。


正直ここまでする気は無かったし、思わずとめに走り出したのがそもそもの間違いだった。

私、運動音痴だし・・・。

もちろんそんな私には綺麗なとび蹴りは偶然できても華麗なる着地などできるわけも無く1メートルの高さからアスファルトへヒップアタックを続けてするはめになったのはご愛嬌だ。


が、しかしその突飛な行動、やってみれば正しかったと思える。

けられた本人はなかなかの一撃だったのだろう吹き飛んで行き倒れ伏している。

そして何より他の取巻き、つかまれていた女子も含め、皆が皆口をぽかんと開け唖然としていた。


それだけでこの場は良しといえる。

後は絡まれていた女子の手を引いて人通りの多い商店街のほうへ逃げ出すのみ。

とは思うもののお尻が痛い。


しりもちから立ち直るのにしばらく時間が欲しかったが、どこかへと方針していた一人の男子生徒が戻ってきてしまい、いきなりの乱入者とめがあってしまう。


急ぎ女子の手を無理くりつかみ走り出す。

一部始終を見ていたであろうたい焼き屋の店員に軽くエールを送られるが何なら助けて欲しいものだ。


私が激走しているさなか「いきなりなんだ!?」と後ろのほうから聞こえてきたが華麗にスルーする。

問答は追いかけてくるであろう男子生徒を撒いてからするとしよう。


私も何であんな目にあっていたのか気になるところでもあるしね。



感想、質問等々随時お待ちしております。

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