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三姉妹方程式  作者: 蝉時雨
二学期
102/133

case:81.5 【×二女への場合(番外)】 

せっかく冬休みというのに私は勉強に身がはいらないでいる。


いざ集中と思ってもこの一年楽しかったせいかどこか物足りなさを感じて刺激を求めてしまう。

だから、というわけではないがついつい携帯を手にとってはとあるアドレスとにらめっこをする。


それがここ最近の日課となってしまっている。

すっかり私も丸くなってしまったと我ながらに思う。


それこそ最初は不倶戴天の敵のような感覚で見ていたのに今ではどう仲良くなろうか悩んでしまうようになっているとは。

何時もいるもう片方の方には簡単に連絡が取れるというのに、いざ本人に連絡を取ろうと思うとどうしてか後ろ髪を引かれるというかなんというか。


けれどもずっとこのままというのも私のプライドが許さないというか、そもそもその変なプライドのせいでこうなっているというか。

我ながら面倒な性格をしている、と最近では自己問答が多くなってきている。


はぁ、これも全部あいつのせいである。


何時もはひょうひょうとしているくせにいざというときは危なっかしい存在。

だからといって切り抜けられない頭をしていない。


けど逆にそこが不安になってくるあいつ。


今もきっと一人で困っているんだろうな、とか考えてみるとなんだか余計心配になってくる。



いつごろかと聞かれればきっとだいぶ最初からそうだったのだと思う。

確かに出会った、というか関わりを持つようになった当初はイメージと違うなんて自分勝手に幻滅していたこともあったが、体育祭や極めつけは学園祭を通して見方が変わっていった。


というか最初こそ届きそうで届かない存在なんて思っていたが、蓋を開けてみれば届かないなんてことはなく逆にいつもそばにいないと何をするかわからないあぶなかっしい存在だったわけだが。


けどそれが面倒とかそんなことを思わせない人間味もある。


実に人たらしというか。

周りのせいで男子が近寄ってきていないだけで、あれは野に放ったらきっと男子にもモテてるのだろうかなんて考えると彼女の姉妹たちの行動心理がわかってしまう自分がいたり。


「って違う違う、私は女の子が好きなわけじゃないから」


「うわっ、急に独り言。どうしたの委員長?」


って、そうだったついつい考え事していて忘れていたが今は片割れの宝月さんの勉強を見ているところだった。


「いや、なんでもないから気にしないで」


口が裂けても藤間京の事を考えていたなんて言えない。


「いや、気になるなら連絡すれば?」


「へ!?な、何のこと!?」


「だってずっとお京さんのアドレスみとるやん」


しまった!迂闊だった。

でも、なんだか緊張してしまう。なんでだろう。



「にゅふふふふふ」


「なに笑ってるのよ」


「いやぁ、京ちゃんももてもてだぬぁって思って」


「なっ、べ、別に私は藤間京の事なんて何とも思ってないわよ!!」


本当に本当だから!!

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