case:1 【×三姉妹の場合】
初投稿になります。
誤字爆発はご勘弁を(やさしく指定してくれるとないて喜びます)
よろしくお願いします。
私は藤間京、今年の春から高校2年生である。
私には2人の姉妹がいる。姉と智、妹の幸である。
姉は私より5歳上で今年から教師になるらしい、担当は数学。ちなみに赴任先は教えて貰えなかった。
妹の幸は今年から高校生である、私の1つ下だ、これまた入学先は聞いていない。
まぁ、家族とはいえ深く踏み入るのも正直面倒だし、本人達が言いたくないのなら無理に言わせるものでもない。
まぁ妹に関してはうまく隠そうとしていても事前登校日の際に制服姿を見てしまい自分と同じ高校に入学が決まっていることを知ってしまったが。
その話題以外では実にいつも通りの2人である。
「京〜ご飯よ〜」
部屋まで届くお母さんの声に私は勉強を中断して開いていたノートを閉じて居間へ向かう。
我が家は姉妹が2人とお母さんとお父さんの5人家族で基本的に家族みんなで食卓を囲む。
三姉妹だし、たまには喧嘩もするし、妹なんかは反抗期でお父さんへの当たりが強かったりもする。
「ちょっと幸ぃ、その手どけなさいよ!」
「はぁ!?あんたこそどけなよ、そこはボクとお姉様とで仲良くご飯を食べるための席なんだからさぁ!!」
「「ガルルルルルルルルルッ!!」」
なので姉妹特有のこういう喧騒は日常茶飯事なのである。
我が家の食卓はオープンキッチンになっており左右に2人とキッチンに向かい合う形で1人座るようになっている。
誰がどこに、ということは無く皆それぞれ自由に座るのだが我が家はそれが仇となりご飯前にはいつも席の取り合い、奪い合いになるのだ。
ならばいっそ決めてしまえば、とも思うだろうが家長であるお父さんが長女である姉に半ば脅迫に近い形で押し切られ自由制度があいも変わらずなのである。
ところで、私の姉妹達が何であんなに揉めているのかというと
ご覧の通り家の長女と三女は犬猿もかくやと言うほど仲が悪い。
しかし何故か二女である私に対してはその逆でうざったいほどベタベタなのである。
そして私がどこに座っても横に座れるように食卓右側の二つ目の席を取りあっているという事だ。
まぁ、お互い左右で取ればとも思うが家のお父さんはなかなか空気が読めず毎回左側2番目に座っているためほぼ毎日このやり取りが行われている。
ならお父さんの席を強奪すれば、とも思うだろうが席は早いもの順で先に座っている人の席を奪おうものなら滅多にならないお母さんのカミナリが鳴り響くであろう為誰もそれをしようとはしない。
それで、いつもどうやって解決しているのかと言うと・・・
がたっ
「京ちゃんっ!?」
「お姉様っ!?」
私がお父さんの隣、左側のキッチン寄りの席を取ることで痛み分けで終わるのだ。
お父さんが仕事で居ない日を除き、基本この形で落ち着くのだからいいかげん学習し、毎日席を取り合うというのはやめてほしいものなのだが。
まぁ、このしわ寄せがお父さんに来るのはご愛敬である。
全くどうして姉妹仲良くできないのか、幼いころからこうであるのだが三人で公園に遊びにいくにも私の手の取り合いでうるさいし、部屋が一緒の時はどっちが私と寝るのかとひどい時は一晩中喧嘩していた時もあったほどだ。
正直私の悩みの種である。
ただ昔とは違い今では部屋は別々で、姉は社会人だし妹は私と同じ高校生になるから幼いころのように一緒に外に出ることが無くなったから外に出るたびにいがみ合うと言うことは無くなっていた。
今ではいつも聞いていた喧騒が家の中でしか聞くことが出来なくなっている。
まあ、それが寂しくないと言えば嘘になってしまうかも知れないがそれは本人達の前では言わぬが花である。
さて春休みも今日で終わり明日から新学期、新学年である。
後輩もでき、いろいろと環境がかわっていくが生来騒がしいのとか目立つのが苦手なため去年同様何もおきないことをひそかに願う。
・・・姉と妹が赴任先、進学先を言わないことにそこはかとなく隠れた陰謀が渦巻いているのではと頭を掠めるも、気のせいと私は切り捨てることを選びスマホを確認しつつ布団にもぐるのであった。
「ちょっとあんたぁ!お姉様の部屋に何の用なのさ!!」
「は、はぁ!?幸こそ何よ京ちゃんは明日から学校なのよ!?あんたも早く寝なさいよ!!」
はぁ、まったく明日から学校だというのにかしましい
「とかいってお姉様にいいかげん迷惑かけるのやめなよね!!」
「はっ、特大ブーメランね。いったい迷惑はどちらかしらねぇ!」
人の部屋の前できゃんきゃんきゃんきゃん、迷惑だというのはわかっているのにこの二人は・・・
ガチャ!!
「「あっ」」
「け、京ちゃん・・・」
「お、お姉様・・・」
「姉よ・・・妹よ・・・」
二人の姉妹が恐る恐るといった様子でごくりと喉を鳴らすのがわかった。
「人の部屋の前でうるさい・・・騒ぐならよそでやれ!!」
「「ご、ごめんなさーい!!!」」
私の叱責で蜘蛛の子を散らすように二人は部屋に戻っていく。
はぁ、まったくいっつもいっつも仲良くできないのだから・・・はてそういえば二人は私に何か用件が会ったのでは。
まぁいいか、急を要する話であれば戻ってくるだろう。
私は再び布団に戻ると睡魔に負けそのまま寝てしまうのだった。




