表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
擬人化!萌え萌え世界大戦!  作者: 惣流・キリコ
2/7

仲間 -1-

ここから少しずつ、戦車娘の事が分かってきます。

「信じる…思い…!?まさか…俺の言った言葉か!?」

「そう、お前みたいにどんな時でも互いに信頼出来て、長年一緒に居てくれる存在だったら、俺は嬉しいって。それに応える為に私は生まれたの。」

その言葉を彼の横で聞いていた坂口は日下部に耳打ちし喋った。

「その言葉、俺もしっかり聞いたぞ。これはどうやら本物らしいな…」

それに対して日下部も耳打ちした

「じゃあなんで戦車が女子になるんだよ。その理由が分からないと俺は納得できんぞ…信じる思いで人になるなんて…」

2人で話をしていたら騒がしかった人だかりが静寂し、列をなした。後ろを向くと我が部隊の上官。平田 康介三佐であった。三佐の横には女性士官をもいた。

平田三佐が彼女の方へ近づく。すると三佐が喋った。

「懐かしいな、今度は74式戦車が人に身をまとったか」

そのセリフに一同は声を揃えて「ゑっ!?」と声を上げた。坂口が三佐に問いかける。

「三佐殿、もしや貴官殿もこのような事を経験したのでしょうか!?」

真面目な顔をしながら問う坂口を見て三佐は高笑いした。

「はっはっはっはっは!そう固くなるな。ま、簡単に言えばそうだな。どれ、紹介しよう。」

と言って紹介したのは先ほど彼の隣にいた女性士官だった。

「私、平田三佐の務めを補佐します。61式戦車です。前までは換装姿で現役で活躍してましたが、退役してからは装備を外し平田三佐と共に過ごしています。」

「61式お姉様!!」

74式が声を上げる。

「あら、久しぶり。でも、初めて人の姿で会うのだから、初めましてかしら?」

「もう、お姉様ったら。固くならなくていいのに。」

彼女たち2人で会話が弾んでいる。初めて会うはずなのに。

それを疑問に思い坂口は問いかけた。

「私たちはあなた方で言うテレパシーのようなもので繋がってるの。人に変わる前は、テレパシーで会話してたの。」

どうやら彼女たちは常時テレパシーのようなもので繋がっているようだ。

坂口は61式の身体をあちらこちらと見つめて喋った。

「その…装備は今その場で出せるんですか??」

やけに興味津々だ…。わかる気もするが。

「よろしいですか?三佐?」

と61式が三佐に許可を受ける。

「良かろう。皆に見せてやりなさい。」

「承知しました。」


61式が腕を上げスカートの上を払うように振った。すると、腕には引き金の付いた砲塔が現れた。61式戦車の特徴のあるお椀形状の傾斜砲塔。そしてマズルブレーキの砲身のライフル砲。そして各関節部分には保護的役割の装甲が現れ装着されていく。


換装をする姿を目の前で見て彼らはまるで、セー◯ー◯ーンの変身シーンを見ているようだった。これを読んでいる読者の皆様も思うだろう。

「如何でしょうか?」

「決まっておったぞ。まだ衰えていないようだな。」

「そんな…恥ずかしいです…。」

61式の顔が火照るように赤くなる。

「ま、換装を解きなさい。」

彼女が目をつむり、背伸びをすると身にまとっていた装備は解かれた。

61式が少し照れている。彼女らに感情などはあるようだ。

「まあ茶番はこれくらいにして、で、お嬢ちゃんのパートナーは誰かな?」

三佐が74式に聞く。

「私の夫、日下部 裕二!」

日下部の腕を強引に腕を組みくっつく。

「待て!俺は夫じゃ…」

と、照れながらも少し嫌そうな顔をする。勝手にこんなこと決められたら嫌になるだろう。だが彼女はウキウキだ。

「貴方が彼女のパートナーですか。ここで立ちながらではなんだ。場所を変えて珈琲を飲みながらでも話をしては。」

「はっ。」

日下部が返事をすると平田三佐、61式はその場を後にした。それに続き日下部と74式もその場を後にした。

「お、おい!俺を置いていくなよぉ!!」

坂口の存在を忘れていた。彼も日下部の後について行った。

次回は戦車娘の身体の宿る事などを。

今後、74式戦車は74式や74(ななよん)、61式戦車は61式や61(ろくいち)と省略してきます。いずれはあだ名のようなモノを考えようかと思います。


ではまた次回………

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ