どうにか 7
話をすればするほど訊きたいことが増えてゆく。だからといって未だ解決の糸口さえも視えないまま時間だけが過ぎてゆく。
『率直で不躾な質問があるんだが』
「はぃ、なんでしょうか」
『……、その。気を悪くさせるつもりはないんだが、その、すまん。先に謝っておくわ』
「ぁ……ぃえ、お気になさらずに、もう、慣れてしまいましたし、……それに、今のこの状況が少しでも善くなるのなら、僕は」
『そうか……なら、』
一呼吸おいて続けた。
『なら……消えてしまった人、その人たちに、本当に消えてしまえ、と思ったことはないのかい?』
「・ぇ。・・・ぁ……ど、どうかな……」
……私が訊かれても困る質問かもしれん;しかも、さっき会ったばかりの見ず知らずの輩なんかにさ。それでも、道理もなくムカつくこと云われたら、瞬間的に思ったりはあるからな。言霊の存在を疑っていない今の私としては、クチにさえ出さなければ、と考えているけれど。
『私は職業上、、いや、性分かね。いつまで経っても慣れないことってあってさ。心んなかはドロドロだったりする。キミがどうであれ、いいんだ、真実を1つの糸にしたいだけだから』
「……全員、、というわけではないですが、まぁ、あります……」
『ありがとう』
なるほどな。
そういや、何故。何故、相談?相手が私だったんだろうか?
私はただの、・・・・
たぶんつづく。
風邪かも;