なんとか 6
知人Aと突然に連絡が取れなくなり、自身の所為と考えていたところへ知人Bからの連絡でAは行方不明と聞かされる。
彼の話にウソ偽りがないのであれば、もうすでに私の手におえることではない。なんせ、それがひとり2人ではない、というのだから。そう肌で感じつつも、彼をこのままにはしておけないという妙な正義感と好奇心が勝ってしまいそうで怖い。
なにこのオカルト;世間で騒がれていないのは、ここが小さな街だからだろうか。それとも、行方不明になるなんて、今の時代あたりまえ……だからなのだろうか。
「……あ、の……」
『ん?なにかきっかけになりそうなことでも思い出したか?』
「あ、いいぇ、真面目にきいてくださって、本当になんと云ったらいいか……誰も、警察さえもまともに取り合ってくれなくて、どうしたら」
彼はそこまで云うと、泣き崩れた。
『ぉいぉい、大丈夫か、』
そうか……警察には行ったのか。行方不明じゃな……捜索願が良いところだろうし、待てよ?
『探偵とかには頼んだりしたのか?』
「……はい、3人ほど」
『で?』
「2人が行方不明です……3人目は、留守録に今朝伝言がありました」
『なんて?』
「今までの、ぁ、前金も日割り分の金もいらないから、と……まだ送金されてきてもいないですけれど」
『なるほど』
そりゃ、私を外から見張るわけだ;
こんなことが重なっておこれば、しまいには街ぐるみなんじゃね??とか実は自分が異世界からきた異物なんじゃね……は飛躍しすぎか;……とか……私でさえ思うかもしれない。
『消えていない、その、知人や友人なんかも居るんだよね?』
「ぇえ。……まだ、……ですが」
まだ、ね、、、。
たぶんつづく。
う~~~んケーキ