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それなりに 5

 趣味じゃなくはない……と云えるくらいな美青年は、私の手振りに頷き席についた。


「すみません、お待たせしてしまって。……実は暫く外から様子を伺っていました」

 は?・・・・・・


 確かに。通りから中の様子は丸見えで……気付いてみればこの時間にして女性客が少ない。なんたる不覚その2だな。


 って。そうじゃなく。


『つまり、キミがその電話をくれた方でいいのかな』

 声はおそらく同一人物と思われる、ただし、それだけだ;


「ぇえ。助けて頂けますか」

『まぁまて。もう1度詳しく状況を訊きたい。……が、その前に外で観測して居たというのは、何故だ?』


 箍の外れたかのように、ついて出てしまった言葉が彼を埋め尽くす前に私は6杯目のコーヒーに手をつけた。


「……深夜に勢いで連絡をとって、、、みたものの、もしか、あなたが……そ、その。……消えてしまうんじゃないかと、それが……怖かった」


 ふむ。

 なるほどな……道理は通っているか。


さてさてさて。

『……実際のところどうしてそんなことに巻き込まれたのか、の、きっかけは思い当たるのか、そう感じているのはキミだけなの?』


「はい、最初は自分が相手に何かやらかしてしまって連絡が取れなくなっていたものだと思っていました……けれど、実際に共通の知人までもが連絡取れなくなって……。その知人とは元々頻繁に連絡をとっていたわけではなかったんです。そんな矢先に、別の知人から連絡があって、行方を知らないか、と……」


 私は大まかな内容を手帳にメモしながら彼の話に耳を傾けていたが、時折り彼の見せるなんともいえない表情がやけに気にかかっていた。水さえ口にしないまま話し続けるのは、もう後がない、と思わせるような感覚にさえ陥るほどであった。


たぶんつづく。

ちょっと胃が痛いです

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