始まり
ソ・レ。
誰も知らない。知るはずもない『ソ・レ』
それは一体何なのか、どういうものでどんな姿かたちをしているものなのかさえも未だ不明。当然、視たものの情報すらない。
それは何故なのか。
とある、ひとりの少女の話がある。それが、この件に関係しているのかどうかというのは不明である。一種の都市伝説のようなものだからだ。
……だが、それは確実に今日も誰かに影響を及ぼす。
……、そう、あれは1週間前ほどだっただろうか。
今から、私の夢にあらわれたその、都市伝説のような話をしようと思う。
その日は兎に角イライラしていた。特に仕事で何かあったわけでもなかったけれど、少し眠りについては不意に目醒めてしまう。そんなことを繰り返しつつ、ただただ寝苦しかったのを憶えている。
そうこうしているうちに、ふと時計を見ると夜中の1時を少し回っていた。
『明日も早いのに、、くそっ……』
私はボヤキながら寝返りを打ちつつも、少し経ったころにはまた何時の間にか眠りついていたらしい。しかし次の瞬間、とある音に余儀なくされた。
『誰だよ、こんな時間にうっせぇな』
突然、携帯の…音に舌打ちをしながらも仕事上、出ないわけにもいかず。
「……夜分にすみません、助けてください」
は。
いや、警察へ行こうよ;至って私は冷静であった。
たぶんつづく。