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再会の三連精

だあと「真理! アリス! イアリ! 小杉遊斗にジェットストリームアタックを仕掛けるのよ!」

出雲「あっ、幼女組で一人だけハブられてますね」

「お帰りなさいハニー!」

「おにい……じゃなくてユー……ううん、やっぱりおにいちゃん、お帰りなさい」

「2人ともただいまというか、お久しぶり……って、今サラッと流しかけたけどなんで2人とも僕が名乗る前に気付いたの」

 一年振りの再会は、僕が2人の部屋をサプライズで訪れるという予定だったのだが……入室直後に見破られてしまった。一言も喋らずに、ただノックして部屋に入っただけなのに見破られた。

 なんで? と言わんばかりに首を傾げていた僕に対して、イアリちゃんは説明しようと言わんばかりに口を開いた。

「イアリなら、足元を見ればハニーだと分かりますわ。ハニーは踏み出す時は右足を角度にして31.009°前後、前に踏み出してその後左足を」

「うん分かった。分かったからその辺にしてくれないかな?」

 流石イアリちゃんというべきか、僕には到底理解出来ないような理由だった。

「アリスは……ノックした時におにいちゃんが帰ってきたのかなと思ったの。ノックの間隔がおにいちゃんと一緒だったから。その後、目を見てなんとなく思ったの。おねえちゃんとおじさんの子供なのは確かだけど……それ以上におにいちゃんに似てるって思ったの」

「うんまあ……イアリちゃんよりはマトモだけど少しおかしいよね、うん」

 「ところでアリスちゃんはどうして分かったの」と聞く前にイアリちゃんに負けじと説明したアリスちゃんにも、軽めにツッコんでおいた。

「あ、ところで2人とも、真理ちゃん見なかった? 僕に無言で水かけた後どこかに行っちゃったみたいなんだけど……」

「あー……ハニー、上ですわ」

「上?」

 言われるがままに上を見上げると、白い天使のような少女が液体を滴らせながら天井に張り付いていた。

「……何してるの真理ちゃん」

「死神ごっこの予定だった。どこかのむしひめさまがネタバラシしなかったら、うっかりノートを落とした死神みたいに登場するつもりだったんだけどさぁ……」

「……言い訳はいいからとりあえず降りてきて。カモン真理ちゃん」

 真理ちゃんは渋々僕の言うことを聞き、手足を天井から離して落ちるように降りてきた。

 というか僕からしてみれば……頭上に着地された僕としては、真理ちゃんの場合は落ちてきたと言った方が適切だと思う。

「……真理ちゃん、久しぶりに会ったのにさっきから酷いことしすぎじゃない?」

 真理ちゃんをゆっくりと振り回して引き剥がしながら言った。

「うんまあね~半年前からユートがリリスの子供になってたのは知ってたけどさぁ~どっかのなってない妹の妨害でユートに会えなかったからさぁ~まあ多少は、ねぇ?」

「……「蟻の穴から堤も崩れるように、一度情報が漏れたらいつどこで誰によってミラちゃんにバレるか分からない」ってリリス母さんは言ってたから納得しかけたけど、どう考えても過剰だよね」

「絶対母親の命令っていうよりも自分の意志で執拗な妨害行為を仕掛けてきてたんだけどさぁ~その辺りはどうなの?」

「…………遊月ちゃん、ディア姉さんの影響を受けたのか、ヤンデレ気味のブラコン拗らせちゃってるから、多少は大目に見てくれないかな?」

 僕自身も遊月ちゃんの言動には少し辟易しているのだ。ただ、僕が注意してもなんやかんや理由を付けられてはぐらかされるのがオチだが。

「……ユートの新妹、ユヅキに……少し教育する必要がありますわ」

「年の近い叔母として、かなり教育が必要かも?」

「……あー、3人とも、怪我しないように、ね?」

 何故僕が妹の……遊月ちゃんの心配ではなく皆の事を心配した理由を、次の日魔王城の子供部屋に進攻してきた彼女達は身を以て思い知ることになった。

だ、ダアトちゃんをハブったのには理由がありまぁす!(小保方感)

半年前の話にダアトちゃんと今のところほぼ名前しか出てないユヅキちゃんを出すので、ユートが皆と再会する話には出しませんでした。


ところで、足元だけで柚子とセレナを見破った赤馬社長のような謎洞察の主人公、ラノベで見たことが……

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