私とは
「人は必ずしも恋をする生き物である」
とあるファッション雑誌の恋愛特集を目にした。
「しないやつもいるだろ」そう突っ込みを雑誌に向かっていれるのは私こと「K」。
この春高校を卒業して専門学校に入学する
はっきり言ってやる気ゼロ。第一志望は全く別の学校だったが、面談で「将来性が…」と反対を食らい結局担任から薦められた学校に通う事に…
専門学校入学前日、特にやることもなくファッション雑誌を眺めてた。
「人は必ずしも恋をする生き物である」
この言葉はなんか違う気がする。
俺は生まれてこのかた、人を本気で好きになった事がない。
お付き合いした経験は何度もある。しかしそれは全て相手からの告白に始まり、とりあえず付き合い、すぐ別れる
この繰り返しであった。
その事もあり、「遊び人」というレッテルを貼られていたらしいが、それでも同学年・後輩女子からはそこそこ人気があったらしい。仲の良かった友達が教えてくれた。
しかし、にわかに信じ難い。自分で自分をかっこいいとも思わないし特別何かもっているものがあるわけでもない。
皆は俺のどこを見ていたんだろ…
そしてそんな自分に自信が持てない駄目男が恋をする事などこの先あるのだろうか…うん。ないな(笑)
そんな事を考え、眠くなってきたので読んでいた雑誌を床にポイし、明日の入学式に備え眠りについた