苦手なものの正体は?
私たちの一番の苦手は、首長竜にゃん。
この首長竜は普段は家の片隅で、大人しくしているにゃん。
私たちが近くを通っても、何の反応も示さないにゃん。
うにゃ、それどころか、私たちが猫パンチしても、猫キックしても、怒ってきたりしないにゃん。
なのに、一度暴れだすと、ブォー、ブォーと吠えて家の中を暴れまわるにゃん。
暴れ始める前には、気配があるにゃん。
いつもは隠されている細く長いしっぽが、何とも言えない音を立てて、出てくるにゃん。
その尻尾の先は壁に突き刺さると、暴れ始めるにゃん。
尻尾よりかは太い首をくねらせながら、頭が床をなめるようにはい回るにゃん。
そして、その頭の先は床に落ちている物を吸い込んで行くにゃん。
あれに吸い込まれたら、私たちも終わりにゃん。
そんな気がして、私たちは逃げるにゃん。
リビングで暴れている時にはお兄ちゃんの部屋のベッドの片隅に隠れるにゃん。
そんな時は、ころにゃんと争っている場合じゃないにゃん。
二人で身を寄せ合って、首長竜から逃れるにゃん。
滅多にお兄ちゃんの部屋にはやって来ない首長竜も、時々はやって来るにゃん。
そんな時は別の部屋に行って、隠れるにゃん。
あれが何なのか、分からないにゃん。
それがよけいに怖くさせるにゃん。
知らないとよけいに怖くさせるものなのにゃん。