第三章 秋休み恐怖のキャンプ!?
第三章へ突入!!
芽衣:今回の話ではキャンプに行くらしいよ♪
俺が気付いた時、もう日記を書く感じは無くなっていた。
一応、現状報告をしよう。先週の事だったか……
港沢から電話があった、何かと思えば皆でキャンプ(?)に行こうと言う事だった
あれから、変わった事と言えば……健二が家庭の都合で田舎へ引っ越し、してしまった事ぐらいだ
その後、港沢からの提案でキャンプに行く事になった
……まぁ、行楽シーズンと言えば確かにそうなんだが
一言で言うと
「タイミング悪いだろ」
俺は今更だが、ため息を吐いた
それとも、健二にも言ってあるのだろうか
……真逆な
そんなこんなで、キャンプの用意をする俺だった。
それから、何日か過ぎて秋休み……もといキャンプの決行日となった
集合場は何故か此処……
「って、何で俺の家なんだ!」
俺は誰に言う訳では無いがとりあえず、言ってみた
思い起こせば前にもこんな事があったな……
「何だ?今更か」
港沢はニヤリと笑いながらそう言い時計を見た
「そろそろ、集合地点に向かわんとまずいな」
そんな事を平然と言うな……
一行が俺の家から出発して、大方十分が経過した
一応、バスに乗って行くみたいだ
因みに俺の家からバス停までは十分掛かるらしい
バス停で、バスを待ち続けること数分、漸くしてバスが来た
しかし、俺はメンバーを見て一人居ない事に気が付いた
「深紅は来て……」
言いかけて止めた。
と言うより、思い出した。
深紅ならバイクで先に行っているだろうと
「さあー乗った乗った」
港沢は俺の背中を押しながら皆に呼びかけた
何か、思った事がある
俺って港沢に弄ばれているのだろうか
まぁ、気にしない事にしよう
バスに揺られる事、三十分。目的地のあるバス停から降り立った
「そう言えば、何処に行くんですか?」
美菜が港沢に目的地の場所を訊いた
……て、皆知らんかったんかい!
まぁ、俺もその一員だが……
「朝霧嬢の別荘だ」
港沢の一言に辺りは沈黙する
「はい?」
暫くして、俺が訊く事にした
「いや、だから朝霧嬢の……」
「――皆、何してるの?」
港沢の背後から深紅が出てきた
無論、深紅の愛機のバイクもある
「訊いて無いのか?」
俺は一応、突っ込んでみた
「訊いてるわよ、私の別荘に来るんでしょ」
深紅はそう言い「案内するわ」と付け足した後、バイクを押していた
しかし驚いたな、深紅に別荘があったなんて
実際に着いて見ると凄いもんだな
隣には倉庫まであるし
辺りを色々と見回っていたが荷物を持ちながら見ていたので少し疲れて来た
部屋に戻るか
俺は別荘の入り口の扉を開けた