入店までのハードル高し
先日、執事カフェに行ってきました。
お嬢様や執事が出てくる小説を書いていますので、その世界を疑似体験したい!
きっと、筆が進むに違いない――そんな期待もしつつ、予約を取りました。
以前から気になっていたのですが、わざわざ予約を取らなくてはいけないというのがハードル高いですよね。正直、面倒くさい。
友達が付き合ってくれるというので、ようやく実現した次第でございます。
予約時間より早く着いてしまいました。
……張り切りすぎですか? 遅刻するよりいいでしょーが(泣)
入り口にスタンバイしている執事君は、実に丁寧に「十分前に『お帰り』ください」と説明してくれました。
※予約の十分前からご案内可能となります
道路を挟んで斜め向かいにショップがあると教えてもらい、そちらで時間を潰すことにしました。
そちらのお店も、ばっちり決めた執事君たちがいました。
フレンドリーに声をかけられたので、予約時間より早く来すぎたことを話します。
ある意味、買う気がない「ひやかし」の客で申し訳ない。
ところが、それならばと、数十種類の紅茶が並んでいるコーナーに案内されました。
「ご帰宅時間に限りがございますので、先に紅茶を選ばれるのもよろしいかと」
ホームページにすごい数の紅茶が並んでいるので、一応、メニューの説明文から候補を絞っておきました。
実際に香りを嗅ぐことができるのは、とてもありがたい。
候補の香りを確かめて、一つに決めることができました。
友達が「ミルクティーに合う紅茶がいい」と相談しましたら、八種類くらい流れるように勧められていました。
知識があって、好きだからすらすらと言葉が出てくる……紅茶オタク?
もしかして、「なんちゃってコンセプトカフェ」じゃない?
このあと、予約時間の十分前になったらカフェに戻るわけだが、コンセプトは「お屋敷に帰宅したお嬢様」だ。
私、初めて行く場所で「ただいま」なんて、言えるかな?
え……役者じゃないし、無理ぃ。
まあ、私みたいに演じられないお客も多いでしょう。
テーマパークでお客さんの反応がなくて演者さんが困るような、しらけた雰囲気にはなるまい。
ちょっと緊張しながら、そんなことを考えました。
ちらりと時計を見て、
「そろそろ行ってもいい時間かも」
と友達に声をかけます。
ええ、「そろそろ『帰ろう』か」とは言えませんでしたよ。
お嬢様になりきるのは、難易度が高かった……すでに敗北の兆し。




