第23話 作戦名は寿限無
私には物語を書き上げると読んでもらっている親友がいます。
友→「 ねぇ〜ことぶきげんむ って何?」
私→「.....だよね!私もそう読むと思うよwww」
念のため書くと、( じゅげむ )でございます。。。
楽しんで読んでくださいね。
私の制止の声も風を巻き上げるよな鼻を鳴らし、一蹴すると、
こちらを一瞬、見て ( にまぁ〜 ) と笑う。
すると、再び川にある長い貨物運搬用の船に、
「 ドシン、ドシン 」と地響きを立て歩いて行く。
そして大女は、私の生徒たちを物のように投げ入れる。
「 キャァアァァ〜〜!ガスン!ドサ! 」
ミルミーナは、船底に叩きつけられ苦痛の声を上げ、もがき苦しんでいる。
シェリーはピクリとも動かない......
そして、大女は船の椅子に座り、こちらを見ると『 号令 』をかける!
「 さっさとやっちまいな!おまいら!
あたいが、気が短いって知ってるだろ! 」
私が、「 ここしかない! 」と剣の柄に手を伸ばすと、
大女はライハーン様より大きいその手で、少女たちの髪の毛を束で掴み持ち上げる。
そして、2人の顔を、自身の顔に近づけると、
( にまぁぁ〜〜 )っと、大蛇が獲物を飲み込むが如くの不敵な笑いをこちらに向けた。
( これは...... まずい...... )
男たちは ( ニヤニヤ )と下卑た顔で、
こちらに詰め寄り、私は後ずさりする。
長身の男が吠える!
「 アハルの青二才が!腰の剣は飾りか?
ワシらが怖いのか!コラァあぁ〜〜! 」
「 今更、ママのおっぱいが、恋しくなったんじゃねぇ〜〜の?www 」
落武者が醜悪ないやらしい顔で、ドスを効かせ吐き捨てる。
「 ゲラゲラ 」笑いながら、尚も( じりじり )と、詰め寄る男たち......
「 祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり......
猛き者も遂には滅びぬ、単に風の前の塵に同じ、寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ...... 」
「 ブツブツブツブツブツ...... 」
祈祷師が唱えるような、理解できない言葉が流れてくる......
長身の男が恐怖の面持ちで激しく狼狽える。
「 な、な、なんだ!?こりゃ!」
「 助けて〜!ママぁァァ〜怖いよぉォォ〜〜!」
落武者が、赤子のように指を咥えて ( ガタガタ ) と震え出す。
その、異様な呪禁の言霊に、男たちが一斉に動揺し始めた......
( おいおいおい...... この声は...... )
( ま、まさか...... )
私も激しく動揺し始める。
長身の男が眩しそうに橋上に目をやった!
「 おい!あれは、なんだ!? 」
その時―――
―――橋丸太の手すりに、腕組みをし、不敵な笑みを浮かべた、
『 赤髪の少女 』が仁王立ちで登場する!!!
「 ばっ!?馬鹿な...... 馬鹿やろう〜〜!」
「 この、お転婆娘がぁぁぁ〜〜〜!!!
なんでこっちに来た〜〜!
逃げてくれぇぇ〜〜〜!!!」
男たちも、一斉に橋の上を見上げる。
落武者が声を上げる!
「 へっへっへ!脅かしやがって!!!
誰かあそこの商品も拾ってこいや〜〜 www 」
......どうやらお師匠のピンチには、
間に合ったようだ。
「 作戦名、寿限無、成功だ!
わっはっはっは〜〜〜www 」
私は目を( カッっ! ) と見開き、ため込んだ、
赤い紅蓮の燃え上がる炎の氣を父の如く爆散させる!!!
......何も起きない...... www
そして、何事もなかったように、仕切り直し叫ぶ!
「 か弱い小娘たちを離せ!悪党ども!
私の名は、アハルの赤き獄炎の剣!
戦乙女アブー様だ!www 」
すると、1人の使いっ走りのような男が、「 俺が捕まえてくるぜ!w 」と、
お師匠から視線を外し動き出す。
すると......お師匠がもう限界とばかりに動いた。
使いっ走りは、( くるり )と、身体を反転させると両足を開いて宙に舞い、後頭部から叩き落ちる!
「 ぐえぇ! 」使いっ走りは、そのまま動かない。
男たちが殺気をまとい、怒号を上げながら、お師匠に殴り掛かるも、
手首を絡め取り、次々と大の男たちの両足を宙に浮かせ叩き付けていく!
あっという間に、5人の男たちを失神させてしまう。
「 プライムへ、昇格ですぞ、王子様!www 」
盗賊たちは、私の叫びに ( ビクッ )とするも、
お師匠から後退りして、長身の男を見る。
その男は、裏返った声で叫ぶ!
「 ママぁぁぁ〜〜〜!お願いしますぅぅぅ〜!!! 」
「 ふんw 」私は小さな鼻を鳴らすと、ニヤリと悪役さながらの笑みを浮かべる。
( あの程度では、たかが知れてる、ピーヒョロロ! )
「 行け〜私の王子様〜!www 」
お師匠は、呆れた顔でこちらを見て、
まるで、エクトプラズムでも放出するような深いため息を付く。
そして、両側の頬を「 ビシン!」と、
一度叩き、空中に乾いた弾ける音を響かせる!
お師匠は、普段はあんな事はしない。
「 ズバリ言う、それは私の、マネですな!
私の王子様!いや、もうダーリンだ www 」
私が、さらに妄想を繰り広げていると、
か弱き乙女たちを柱に麻縄で縛りつけた、大女がゆっくり立ち上がる......
( いやいやいやいや w ライハーンよりデカいな w )
そして、船に積んである3メートル位の太い丸太を軽々と持ち上げると、
「 ズシン、ズシン 」と船から降りて叫ぶ。
「 よくも、あたいの可愛い子供たちをやってくれたね!
遊んでやるよ、掛かってきな!www 」
そう言うと、下っ端2人に何かを指示し、
そいつらは、小舟に乗り込み叫ぶ。
「 青二才!わかっているんだろうな?www 」
それを見届けると、大女は大蛇のような、邪悪な凍てつく視線でお師匠を睨み付ける!
「 久しぶりに、あたいの本気を見せてやんよ!
大嫌いなんだよ!細っこい色男なんてよおぉォォ〜〜〜!!! 」
すると大女から、邪悪な大蛇が放つ、負のオーラが溢れ出す。
それは周囲に伝播し、地鳴りのような闘気が地表を揺らし、空気が振動し始めている。
長身の男が、大女に怯えながらも叫ぶ!
「 マ、ママは、数多の戦場で武功を積み上げるも、上役にその全てを捧げて来た、『 愛の戦士 』だったんだぞ!コラァァ〜! 」
大女が、長身の男を睨み付ける!
「 おい、コラ!余計な事を言ってんじゃないよ!おまいは!またお仕置きされたいのかい? 」
長身が縮こまると、落武者が少し怖がりながらも前に出る。
「 ママの大きな愛と、大きなおっぱいは、地球を救うんだぜぃ〜〜!
うらやましいだろ!青二才がぁ〜〜! 」
「 ゴッっボぉぉォ〜〜ン!」
空気を圧縮し、威圧する大女の丸太スイングが落武者を捉え、小舟の方向に、吹き飛ばす!!!
なおも転がり小舟の手前でようやく止まり、動かない落武者と共に、一気に静寂が場を支配する。
( や、や、やべぇ〜な...... あの大女!
味方にも、容赦無しかよ、ホトトギス...... )
更に、大女は、丸太をガッチリ右脇に挟み直し、右手でわし掴み、そして左手を添えると、
その丸太を、まるで小枝の様にスイングし始める。
( おいおいおい!?こ、これは ......
いくらダーリンでもマズいんじゃ...... )




