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ヘラブナじょし イズミのゆうつ

作者: 鬼魔暮毒彩
掲載日:2025/10/29

100えんショップの つりどうぐが すごい。このものがたりの しゅやくは 100えんショップの つりざおです!

 だんちと じゅうたくちが ちゅうしんのまち そのまちの いっかくに つりのできる いけのある こうえんがある。コイやフナなどが ほうりゅうされていて タダで つりができるが、のべざおのみで リールはきんし さかなの もちかえりは きんしである。いけのさかなは つりのために ほうりゅうしているのでは ない。いけにわく ボウフラたいさくのために ボウフラを さかなに たべてもらうために ほうりゅうしている。つりができるのは そのついでである。

 ついでであろうと しょみんの ごらくとして よろこばれている。とりわけ ろうじんたちに にんきがある。あんぜんで、トイレがあり、いえからちかくて、タダでできる。まいにち つりにくるじいさんたちは 10にんぜんご いる。

 そんな こうえんの じいさんのひとりに イズミが こえをかけたのは はんとしほどまえである。

 じいさんのなまえは マナブといい としは 70いくつからしい。イズミは 30さいになり なにかあたらしいことを やってみようと ねたさがしに こうえんにきた。

 こうえんでは そのひは 20にんほどが つりをしていたが みているかぎり みんなつれない。そのなかで ひとりだけ ポツリポツリと つっていたのが マナブじいさんだった。

 しかも みんなはちゃんとした つりざおらしい つりざおを つかっているが マナブじいさんの さおは 100きんの たけざおで こどもの おもちゃにしか みえない。それなのに なぜか ひとりつれている。

イズミ「おじいちゃん つれてるね〜。どうして つれるの?みんなつれてないのに?」

マナブ「そりゃ〜 さかなが エサをくうからだよ」

イズミ「みんなだって、エサつけてるよ」

マナブ「おねえちゃんは、まいにち おなじもの たべてんの?」

イズミ「きぶんでかえる」

マナブ「だろー、さかなも おなじだよ。きょうは オレのえさを くいたいきぶんなのさ」

イズミ「エサは なんなの」

マナブ「ウドン」

イズミ「ウドン?・・・」

マナブ「そう あさめしに くったやつを 2ほんもってきた」

そういって マナブじいさんは えさばこにつかっている タッパーを みせてくれた。

 たしかに、ウドンが ながいまま はいっている。それをゆびできって ハリにつける。ハリは2ほんついている。そのりょうほうに ちいさくきったウドンをさして ふりこんでいる。

 ほかのひとをみると ほとんどのひとが ふんまつのえさを みずでねって まるめてハリにつけている。そのふんまつも いろいろあって、すうしゅるいをブレンドしているひともいる。

 イズミは おもしろいとおもった。みんなそれぞれに エサをくふうしてつりをしている。サオや ほかのどうぐをみても いろいろあるが、みんなおなじヘラブナという さかなをねらっている。そのなかで、なぜか いちばん そまつなサオとエサをつかっているマナブじいさんだけが つれている。

イズミ「おじいちゃんは、ふつうのサオはつかわないの?」

マナブ「つかうよ。きょうは このサオでつりたいきぶんなのさ」

 そういっているまに ウキがピックとうごき マナブじいさんは ピッとあわせをいれた。やすいたけざおがまかり、20センチほどのヘラブナがつれてきた。それを100きんでうっているような やすっぽいタモアミですくい とりこんだ。ヘラブナは したのハリにくっている。

イズミ「すごーい。なんびきめ?」

マナブ「きょうは これで5ひきめだな。まんぞくだ」

マナブじいさんは ニッコリわらった。

イズミ「わたしにも つれるかな?」

マナブ「つれるよ。まいにちはムリでも、さかなのきげんと エサがあえは だれでも つれるさ。たぶん」

 これをきっかけに イズミはマナブじいさんから ヘラブナつりを おそわった。

 つりのほんや ネットでしらべると マナブはかなり つりびとのなかでも かわったつりをすることが わかった。こせいてきというよりは いいかげんといったほうが あたっている。

 ふつうのヘラブナつりしは さかなのアタリをとる ウキをたいせつにする。エサやしかけ、つりかたにより まめにかえていく。が マナブは

マナブ「ウキはみえるのが いちばんだいじだ。かんどとか ふりょくとか みんなはいうが、よーくみえるウキが、いちばんだ。みえるウキなら、かんどかたしょうわるくとも アタリは

とれる。」

 サオもおなじで、どんなサオでもいい。じぶんのきにいったサオを つかうのがいい。ハリやイトもおなじだよ。りくつよりも、きもちよく つりをするのがいちばんだいじだよ」

 イズミは このおしえをもとに こうえんでの つりをはじめた。ちゅうこてんで どうぐをそろえ つりざっしから エサをえらんで イロイロとやってみたが ベースになっているのは マナブじいさんと であったときに じいさんがやっていた 100きんのサオとウドンの つりである。こうか ふこうか イズミが はじめてヘラブナをつったのは このつりだった。いらい あたらしいサオやエサをつかってヘラブナつりをしても、つれないときは このつりをする。

 イズミがつりをするのは しごとがやすみのひだけである。じいさんたちのように まいにちは できない。それゆえ 1ぴきでもいいから つりたい。このひも あさから アレやコレやとがんばったが つれない。

 となりでマナブじいさんも つりをしている。じいさんはきょうは カーボンの さいしんのサオで しんはつばいのヘラえさをつかい つれないでいる。

マナブ「ここのヘラは ほしゅてきだね おくびょうなのかね〜」

イズミ「そのエサ ちょうだい」

マナブ「いいよ つれないけど」

イズミは あたらしいエサをもらうと 100きんのたけざおを よういした

マナブ「それつかうの?」

イズミ「じっけんですよ。じっけん」

マナブ「なんのじっけんさ」

イズミ「まえに いいましたよね。さかなは、サオでエサをくうわけじゃな、ウキからしたと うさのじょうたいできまるんだって」

マナブ「そりゃ〜そうだろ」

 イズミはサオをじゅんびして もらったエサをつけると ふりこんだ。すると ウキがなじんですぐに ウキがしずんだ。

イズミ「つれた〜」

マナブ「ウソッ」

イズミは25センチほどのヘラブナをつりあげた

イズミ「やった〜。ヤッパリこのサオがつれるんですよ。このいけでは」

マナブ「このサオ2マンいじょうしたんだぞ、それが100えんのさおに まけたのか?」

イズミ「なにいってんですか。きにいったどうぐで つるのが たいせつなんでしょ〜」

マナブ「わかった このいけの さかなは びんぼうしょうだから たかいサオにおじけずいたんだ」

 イズミはくやしがるマナブじいさんをみながら あらためて つりのふしぎを あじわっていた。

イズミ(これも、つりのたのしさの ひとつだよね〜)

つったヘラブナをにがしながら、かたりかけた。

イズミ「もう、つられちゃダメだよ。わたしいがいのひとには」




じったいけんが はんぶんぐらいは じったいけんです こんどの やすみは つりに いこうっと

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