*夢幻見心地*
貴方に「蝶・時間・バイオリン」を
生きてたら現実逃避くらいしたくなるよね。
これはとある現実逃避したい人たちの噂のお話。
ある教会の裏手で茂っている森の一番大きな木に関する逸話なんだけどね。
昔にねその木の大きな幹の中からバイオリンを作った職人さんがいたの
でもそのバイオリンを弾ける人はいなかったんだって。
それで結局そのバイオリンは掘られた木にもう一回は嵌めて返えされたんだって。
でも何をどうなって、発展したのか分からないがこんな話が出回った。
ある木でできたバイオリンを弾くと綺麗な綺麗な美しい一眼にして目を奪うような深海のような真っ青は蝶がハラリハラリと演奏者の周りを舞う。
まるで時間が止まったかのように思うと素敵な素敵な夢を見させて歓迎してくれるらしいと。
でも、確かめようとして帰ってきたものを1人たりとも見たことがない。
演奏していたものは演奏がしなくなると忽然と姿を消して、その演奏していた場所にはバイオリンのみが落ちているらしい。
そして紫の蝶が飛び立つ。
逸話はここまでだが本当の話がある。
バイオリンを弾いたものは素敵な素敵な夢を見るというが半分は嘘に近い。
バイオリンを弾くと綺麗な綺麗な美しい一眼にして目を奪うような深海のような真っ青は蝶が来るのは本当だ。
だが、違うのはその後。
時間が止まったかのようと言っているが実際は自分自身が止まっているだけだ。
青い蝶は演奏者の周りを飛びながら相手の時間そのものを奪う。
演奏者が跡形もなく消え去るまで。
そして、記憶、いや、赤い時間を奪うと満足したようにそれは。
蝶はまるで何もかもを包み込むような紫色へとじわじわと侵食されていき、蝶は綺麗な綺麗な紫色になった。
その場には演奏者の影も形もなく。
紫の蝶が飛び立つ。
そして、バイオリンが生まれた木へと帰還する。
木の中は数え切れないほどの時計がぶら下がっている。
それが地下まで続いていてその紫色になった蝶は記憶を持ったまま一番したの最新部まで行った。
その時間を持った蝶は一、二回羽ばたくと時計に変化した。
ほどほどに大きい振り子時計。
その振り子時計は最新部の壁に丁重なモノを扱うように壁にかけられた。
彼…、じゃないね。
バイオリンを作った職人さんはとてもとても素敵で綺麗で汚れが微塵もない素敵な世界へ舞った。
あぁ、そういえば何も話してなかったね。
私は青い蝶。
職人さんの時間を吸収して振り子時計になったあの紫の蝶。
あなたに自由があリますように dy________より