第3話:足軽への第一歩と新たな美少女
土間に転がった俺、木下藤吉郎は、おまつの洗濯棒の一撃で背中がズキズキしてた。
「お前、本当にスケベだな!」とおまつが顔を真っ赤にして睨んでくる。
その怒った顔がまた可愛くて、俺のハーレム心に火がついた。
「誤解だよ、おまつ! 俺は純粋に天下とハーレムを夢見てるだけだ!」
「純粋なら、そんな目で見るな!」
おまつが洗濯棒を振り上げた瞬間、母ちゃんが「もうやめな!」と仲裁に入った。
その夜、俺は藁の寝床で考えた。
「おまつは確かに美少女だけど、このままじゃハーレムどころか命が危ねえ。まず出世だ!」
史実の秀吉は足軽から這い上がった。
俺も働いて金を稼ぎ、腹を満たして力を蓄えなきゃ。
翌朝、兄貴に「足軽の仕事探してくる!」と宣言したら、「お前、死に急ぐ気か?」と呆れられた。
集落を出て、近くの城下町へ向かった。
道すがら、泥だらけの田んぼや農民たちの汗臭い背中を見ながら、俺の夢が膨らむ。
「ねね、淀殿、そしておまつ・・・・・・俺のハーレムはでかくなるぜ!」
すると、前方から馬の蹄の音が聞こえてきた。
見上げると、馬に乗った少女がこっちに向かってくる。
その少女、すげえ美人だった。
赤い袴に身を包み、長い黒髪が風に靡いてる。
凛とした顔立ちに鋭い目つき、でも唇は柔らかそうで色っぽい。
馬から降りると、スラリとした足がチラッと見えて、俺、思わずゴクリと唾を飲んだ。
「お前、流れ者か?」
少女が低い声で聞いてきた。
「え、あ、はい! 木下藤吉郎って言います!」
俺、緊張で声が裏返った。
「ふん。ちょうどいい。うちの足軽が足りねえ。お前、雇ってやるよ」
少女はそう言って、腰に差した刀を軽く叩いた。
「え、マジで!? お名前は?」
「松平元子。覚えておけ」
松平!? まさか後の徳川家康の親戚か!?
歴史オタクの俺、頭フル回転。
元子は背を向けて「ついてこい」と歩き出した。
その後ろ姿、腰のラインが絶妙で、俺のハーレム候補リストに即追加だ。