第26話:織田信長との対面と匂いの洪水
俺、木下藤吉郎は、織田信長との会合当日、元子とお涼と共に近江の織田の屋敷に到着した。
朝、空は晴れて陽射しが強烈だ。
屋敷の周りは田んぼが広がり、遠くの山々が緑に輝いてる。
風が暖かく吹き抜け、稲の青い匂いが鼻をくすぐる。
俺、昔から匂いに敏感で、ラノベ読みながら女の子の髪や体臭を妄想してた癖が蘇ってきた。
「うおっ、この田んぼの匂い・・・・・・生きてるって感じだぜ・・・・・・」
「お前、何クンクンしてんだ! ヘタレ!」
お涼の短気で負けず嫌いな声が響き、槍の柄で背中をガツンと突いてくる。
「お涼、匂いがいいんだよ・・・・・・自然ってさ・・・・・・」
「気持ち悪いこと言うな! 織田に集中しろ!」
屋敷の門をくぐると、織田の家臣たちが鎧を着て並んでる。
革と鉄の匂いが混ざり、俺の鼻がビクッと反応した。
元子が「お前、ボーッとするな。信長に会うぞ」と冷静に指示。
威厳たっぷりの声が響き、赤い袴が風に揺れて腰のラインがくっきり浮かぶ。
髪が乱れて首に絡まり、白い肌が陽射しに輝く。
風が彼女の髪を運び、かすかに花と革の匂いが漂ってきた。
「うおおっ、元子様の匂い・・・・・・凛として甘い・・・・・・!」
「お前、何ジロジロ見てんだ?」
元子が冷たく睨み、俺は「信長に備えてるだけです!」と慌てて誤魔化した。
織田信長の前に通された。
信長は背が高く、鋭い目が俺たちを貫く。
黒い着物に身を包み、腰に刀を差してる。
部屋には焚かれた香の匂いが立ち込め、俺の鼻がクラクラした。
「うおっ、この香・・・・・・高貴で強烈だ・・・・・・!」
「お前ら、松平の者か。織田に協力する気はあるか?」
信長の声は低くて威圧的だ。
元子が「条件次第だ。織田の利を聞かせろ」と冷静に応じる。
お涼が「何!? 負ける気ねえぞ!」と槍を握りしめる。
俺、歴史オタクの知識が疼いて、「信長だ・・・・・・出世のチャンスだ!」とニヤけた。
「お前、何ニヤニヤしてんだ?」
お涼が槍の柄で突いてくる。
信長が「お前、妙な奴だな。名前は?」と俺に目を向けた。
「木下藤吉郎です! よろしくお願いします!」
「ふん、面白い。試してみるか」
信長が笑うと、香と革の匂いが強まり、俺、頭がクラクラした。
「お前、鼻クンクンして何だ?」
信長に気づかれ、俺は「香が良くて・・・・・・!」と慌てて誤魔化した。
会合後、屋敷の庭で休憩。
お涼が「お前、信長に変な印象与えたぞ!」と怒鳴る。
袴の胸元が緩んで、日に焼けた谷間が覗く。
風が吹き、彼女の髪から土と草の匂いが漂ってきた。
「うおっ、お涼の匂い・・・・・・健康的でやばい・・・・・・!」
「お前、何!? 気持ち悪い!」
お涼が槍の柄を振り上げる。
元子が「お涼、騒ぐな。信長が試練を出すらしい」と冷たく言う。
その瞬間、風が元子の髪を運び、再び花と革の匂いが鼻をくすぐった。
「元子様の匂い・・・・・・たまんねえ・・・・・・!」
「お前、何だその顔?」
元子に睨まれ、俺は「試練が楽しみで・・・・・・!」と笑った。
宿に戻ると、小夜が「お疲れね。どうだった?」と優しく聞いてきた。
絹の着物が体にフィットして、胸元が少し開き、白い鎖骨から谷間へ柔らかな影が伸びてる。
風が彼女の髪を揺らし、花と布の甘い匂いが漂う。
「小夜さん、信長すごかった・・・・・・匂いも・・・・・・いや、会合も!」
「ふふ、無理しないでね」
小夜の笑顔に、俺、心がクラクラした。
寝床で一人、信長の香、元子の花とお涼の草の匂いが頭に残り、「出世への道だ」とニヤけた。




