第11話:母ちゃんの怒りと匂いの誘惑
俺、木下藤吉郎は、村の実家で朝を迎えた。
土間の硬い床に寝てたせいで、体がギシギシしてる。
鼻をクンクンさせると、母ちゃんが炊いてる粟粥の香ばしい匂いが漂ってきた。
「うおっ、この素朴な飯の匂い・・・・・・生きてるって感じだぜ」
俺、昔から匂いに敏感で、特に飯や人の香りに弱い。
ラノベ読みながら妄想してた頃から、女の子の髪や汗の匂いを想像してた癖が抜けねえ。
「お前、いつまで寝てんだ! 起きな!」
母ちゃんの野太い声が響いて、俺、飛び起きた。
目の前には粥の入った木椀。
湯気が立ち上って、ほのかに焦げた匂いが鼻をくすぐる。
「母ちゃん、この匂い最高だ・・・・・・」
「お前、何ニヤニヤしてんだ? 変な癖でもついたか?」
母ちゃんに睨まれたけど、俺は粥をガツガツ食った。
その時、戸口におまつが現れた。
「おばさん、井戸の水汲んでおいたよ」
麻の着物が汗で少し濡れてて、首筋に汗が光ってる。
風が吹いて、彼女の髪が揺れると、かすかに花と汗が混ざった甘い匂いが漂ってきた。
「うおおっ、おまつ・・・・・・その匂い、やばい・・・・・・起っ!」
俺、鼻をクンクンさせて、思わず呟いた。
「お前、何!? 気持ち悪い目で見るな!」
おまつが顔を真っ赤にして箒を振り上げてくる。
「誤解だ! お前の匂いが・・・・・いや、いい匂いでさ!」
「匂い!? スケベが変態になったのか!」
箒が俺の頭にガツンと当たり、母ちゃんが「静かにしろ!」と怒鳴った。
昼間、田んぼの草取りを手伝うことにした。
おまつが隣でしゃがんで草を抜いてる。
暑さで汗が滴り、着物の襟が緩んで、白い首筋から胸元へ汗が流れ落ちる。
布が肌にピタッと張り付いて、柔らかい曲線が浮かんでる。
その上、彼女の汗と土が混ざった生々しい匂いが風に乗って鼻に届く。
「うっ・・・・・・おまつ、この匂い、たまんねえ・・・・・・」
俺、鼻をクンクンさせて、頭がクラクラした。
「お前、何クンクンしてんだ! 気持ち悪い!」
おまつが土を握り潰して俺に投げつけてきた。
「待て! 俺、匂い好きなんだよ! お前のが特にいい!」
「何!? 変態確定だ!」
おまつが立ち上がって箒で追いかけてくる中、俺は「ハーレムに匂いは大事だ!」と逃げ回った。
夜、土間で寝てると、おまつが隣の部屋で着替えてた。
薄い戸の隙間から、着物を脱ぐシャリシャリ音と、彼女の汗と花の匂いが漏れてくる。
影が動いて、白い肩から背中へ流れる肌がチラリ。
「うおっ・・・・・・おまつの匂いと肌…最強だ・・・・・・!」
俺、鼻を押さえて悶えてると、「お前、また見てんのか!」とおまつが箒で戸を叩いてきた。
「見てねえ! 匂い嗅いでるだけだ!」
「嗅ぐな! 変態スケベ!」
ドタバタ騒ぎで母ちゃんに怒鳴られ、俺は「匂いフェチも辛いな・・・・・・」と呟いた。




