第9話:帰還と湯気立つ誘惑
俺、木下藤吉郎は、近江からの帰り道を荷車と共に歩いてた。
夕陽が田んぼに反射して、黄金色の光が広がってる。
足元の土は少し湿ってて、草鞋が泥で重い。
「お涼、近江の飯うまかったな・・・・・・」
「そうだな。けど、お前が小夜にデレデレしてたのがムカつく」
お涼が槍を肩に担いで、ジロリと俺を睨む。
その顔が汗で赤くて、首筋に滴る汗が夕陽にキラキラ光ってる。
袴の裾が少し乱れて、細い足首がチラッと覗くたび、俺の目が吸い寄せられた。
「お涼、その汗光る首が・・・・・・色っぽいな」
「何!? お前、またスケベな目か!」
槍の柄が俺の頭にガツンと飛んできたけど、痛さよりドキドキが勝った。
松平元子の屋敷に戻ると、元子が庭で馬を降りてた。
赤い袴が汗で体に張り付いて、腰の曲線がくっきり浮かんでる。
馬を引く仕草で、髪が乱れて首に絡まり、白い肌が汗でしっとり濡れてる。
「うおっ、元子様・・・・・・!」
俺、鼻息が荒くなって、槍を握る手が震えた。
「お前、何だその顔?」
元子が冷たく言うけど、その声すら耳に甘く響いて、俺の頭がクラクラした。
「いや、任務成功の喜びで・・・・・・」
「嘘つけ。目がスケベだぞ」
お涼が横からツッコんで、俺は「誤解だ!」と慌てて手を振った。
その夜、元子が「疲れを癒せ」と屋敷の裏の小さな湯殿を使う許可を出してきた。
「お涼、一緒に入るか?」
「ふざけんな! 女は後だ!」
お涼に怒鳴られたけど、俺は湯殿に飛び込んだ。
木の桶に熱い湯が張られてて、湯気がモクモク立ち上る。
湯に浸かると、全身の疲れが溶けて、俺、思わず「ハーレム最高…」と呟いた。
すると、戸の隙間からお涼の声が。
「元子、湯の準備できたよ」
「すぐ行く」
俺、耳を疑った。
今、女湯の時間か!?
慌てて出ようとした瞬間、戸が開いて、お涼が入ってきた。
薄い布一枚で体を隠してるけど、濡れた髪が肩に張り付いて、布が汗でピタッと肌に密着。
日に焼けた胸の谷間がくっきり浮かんで、腰のラインが湯気に霞んで見える。
「うおおっ、お涼!?」
「お前! 何でまだいるんだ!」
お涼が顔を真っ赤にして叫ぶと、持ってた桶を俺に投げつけてきた。
「誤解だ! 出るつもりだった!」
湯をかぶって逃げ出したけど、その光景が頭に焼き付いて離れない。
外で元子に鉢合わせると、「お前、何騒いでる?」と睨まれた。
濡れた髪を拭う仕草で、袴の隙間から白い太ももがチラリ。
「うっ・・・・・・元子様も・・・・・・!」
「お前、死にたいのか?」
元子が刀に手をかけ、俺は「命だけは!」と土下座した。
寝床に戻っても、お涼の谷間と元子の太ももが脳裏にチラついて、俺、眠れなかった。




