朧げな虎の瞳
虎は見つめ、問いかける
生きてる私に問いかける
“自由を捨てて何になる”
“重荷を担いでどうになる”
「生きる為には仕方ない」
呟く私の背中は猫背
下を向いて吐き捨てる
足元確かめ吐き捨てる
“檻の中にいる私より”
”貴方は生きている“
呟く虎はこちらを見据え
濁った瞳を向けてくる
確かな意志を向けてくる
写る私は朧げで
意志も形もあやふやで
見るに耐えない姿を写してる
見るに耐えない姿から
逃げるように離れてく
虎の瞳から逃げていく
それでも、瞳は私を見つめ
常に私に問いかける
“貴方は生きて生きて生き続けてる”
“どうしようなく、生き続けてる”