ステータス
「おいおい、小鷹、お前、教師からも見放されんじゃね〜?
まだ、入学式終わってから1週間だぜー?」
うざったく絡んでくる男子生徒に小鷹と呼ばれた生徒は苦笑いする
「まぁ、ステータスがオール5のまま変化しなかったから…」
「いやぁ、それって逆にすげーよなぁ。
ステータスを持たない成人男性の平均ステータスは10らしいぜ?
それが、ステータスが発現したのに5とか、ゴミじゃん!
ほらほら、攻撃力が50のこの俺様に殴られたくなかったら肩でも揉めよ。」
男子生徒が大声でバカにしながら言う
「工藤君、その辺にしておいた方がいいよ。」
男子生徒を止めたのは長身イケメン、まさしく爽やかな主人公と言った風貌のクラスメイト、佐藤だ
「ステータスは神からの授かり物と言っても過言ではないんだ。
ステータスは発現すること自体がある種の才能なんだ。
値に差はあれどクラスメイト同士仲良くしようじゃないか。」
佐藤は爽やかスマイルをキメる
「さっすが、ステータスが平均90を越える学年1の天才は言うことがすげーなぁ。
小鷹、お前も見習えよ?
まぁ、オール5じゃ足もとにも及ばないだろーな!」
工藤はそう言いながらその場を離れた
「小鷹君、大丈夫かい?」
「あ、うん。
大丈夫。」
そう言い席を立つ
廊下に出るとスマホのような端末を取り出して画面を表示させる
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名前:小鷹 幸明
攻撃:5
防御:5
俊敏:5
魔力:5
器用:5
MP:5
体力:5
装備:なし
スキル
鎧の英雄王 【秘匿】
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「はぁ…」
幸明はため息を吐き出す
ステータスの儀を受けた際はこんなものか、とも思ったし周囲の人のステータスも似たようなものだった
しかし、1週間後には多くの人のステータスは何倍にもなっていた
そして、教師が告げたのは「フロンティアで活動すれば一撃で死んでしまう」とのことだ
それはつまり、この学園に入ることに何の意味があったのか、と言うこと
「スキル…か」
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鎧の英雄王 【秘匿】
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「全く、わけがわからない」
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