開拓学園フロンティア
50年前に突如、北海道の山奥に新たな世界へのゲートが開かれた
そのゲートの先にはファンタジーのような生き物が命を育み、見たこともない資源が眠り、そして…多くの人間に夢を与えた
しかし、ゲートの奥に進むには「ステータスの儀」と言われる儀式を行い自分の能力を成長、向上、把握しなければならなかった
ステータスを持たない人間はゲートを越えられず、また、ゲートの先から捕獲した生物に一切のダメージを与えることもできなかった
そのため、日本政府及び、諸外国は開拓学園「フロンティア」を設立
そこの生徒及び卒業生のみがステータスを取得し、ゲートの奥への立ち入りができるようにした
ゲートの先では「フロンティア」と呼ばれるいわゆる地上と洞窟や遺跡などの特殊な地形で成り立つ「ダンジョン」に分かれており、エネルギー問題を解決する新たな資源「魔石」や「ミスリル鉱石」など人間に莫大な利益をもたらす世界が広がっていた
そして、それらを得るためには「モンスター」と戦わねばならない
ここで、ステータスの儀について説明しよう
ステータスの儀はゲートの先に入るだけである
そこでステータスが発現した者のみが開拓学園に入学できる
ステータスが発現した者は3日から1週間、体調不良に陥る
ある者は頭痛が止まず、ある者は鼻血をはじめとする出血が止まらず、ある者はひどい筋肉痛に…
それが終わるとステータス、いわゆる身体能力が常人を遥かに上回る力を得る
そして、最大のポイントは「スキル」を得ること
そのスキル、ステータスによりこの開拓学園、フロンティア、ダンジョンでの有益性が決まる
ステータスは成長するし、スキルも新たに発現することもある
また、スキルはゲートの奥で発見される宝により新たに取得することも可能だ
が、基本的には初期ステータス、初期スキルに依存し、それが低ければ開拓学園にいる意味などほとんどないのだ
と、教師は話を終える際に1人の生徒に一瞥を向けてから授業の終わりを告げた