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第一話 最後の騎士

「ねぇ〜、ちょっと待ってよーシェルー」


「はぁ、そんなに買うからいけない」


後ろから疲れ切って多くの荷物を抱えて走ってくるエナを見てシェルは呆れながらそう言った、


「だって、シェルが買い物に付き合ってくれて嬉しかったんだもん…」


(ず、ずるい…)


「うっ…分かった荷物貸して」


「え、持ってくれるの?」


「うん、」


「ありがとう!シェル大好き!」


(恥ずかしい、でも…なんだか楽しい)


「分かったら抱きつかないで!、早く荷物貸して!」


私なんでこんな気持ちになってるんだろう、こんな時間が続けば良いのにって思ってる…



ザザッ…ザッ…



「こちらシュタイン・シェル、報告しますターゲットの撃破完了しました。」


『お疲れ様、もう大丈夫よシェルありがとう、本部に戻ってきてちょうだ…え?!ちょっとエナ何してるのっ…』


『やっぱり凄いわね!シェル!貴方が報告すると皆んなが安心するの!これもやっぱり貴方の実力が凄いからよね!』


(あ、エナそんな事したら…)


『エ〜ナ〜、貴方はもう!』


『あっ…』


『罰として今月の給料なしよ!』


(やっぱり…)


『えー!レイさんそれは酷すぎますよ!』


『ケイもそう思うよね!』


『自業自得だろ』


『ひどい!』


(馬鹿みたい…)


「フフッ」


『あ、エナが笑った!』


「笑ってない」


『笑った!』


「笑ってない、通信越しの聞き間違い」


『えー、絶対笑ってたって!』


面白い、なんなんだろうこの気持ち…



ザザ…ザッ…ザザザ



「初めて一緒の任務だな、たしかシェルって言ったか、」


「うん、貴方は…」


「俺はケイ…アルド・ケイだあんたの噂は聞いてるよ、特にエナから」


「どんな噂…」


(もしかして悪口…とか…)


「うーん、例えばあの伝説の騎士にも匹敵するとか、単独で一国の騎士団にも引けをとらないとか、あとは…めちゃくちゃ可愛いとか」


「かっ、可愛い!?」


(そんな事言われた事無かった…)


「冗談だよ冗談、あ…でも可愛いって思ったのは本当だからな」


「うぅー」


(は、恥ずかしい…)


「ちょっとー、私が装備つけてる間に二人で何イチャついてんのよ!」


「べ、別に私達はイチャついてるわけじゃ…」


「げっ、エナ」


「げって何よげって、それにねシェルは私のなの!なのに勝手にたぶらかさないでくれる!?」


「はぁ?別にたぶらかしてねぇーし!それにシェルはお前のじゃねぇだろうが」


「何言ってんのよこのバカ男、だいたいねぇあんたはいつもいつも………」


でもなんだろう嬉しい、


「だぁーもう!分かったよ、分かりましたよ俺が悪かったです!」


「そうよ、最初からそう言えば良い物を」


「ちっ、調子乗りやがって」


「なんかいった?け・い・く・ん」


「何も言ってないですよ」


「たくっ、もう」


『皆んな、お話もいいけどそろそろ準備出来てる?』


「「はいっ!」」


『了解、それじゃ任務開始よ』


「シュタイン・シェル出動します」


「あ、何それ!私も言えばよかった!」


「バカじゃねぇの?」


「今、何て言った?」


「さぁ?」


「今なんて言ったのよ!このヘタレバカ男ー!!」


なんだろう、なんなんだろうこの感情。



ザザ…ザッ…ザザザザ…ザ…ザザザザザザ



「エナ…エナ!」


「ゴホゴホッ、あぁ…シェル…大丈夫……だった?」


「私は大丈夫だけど、エナがっ!」


「うっ、うあッ…」


「エ…エナ、口から血が…」


「シェル…よく…聞いて、貴方はこれ以上、戦ってはいけない…私達の団はほぼ壊滅…戦えるのは貴方一人だけになってしまったわ…あなただけでも生き残ってちょうだい……」


(そん、な…そんなの…)


「嫌…だ…」


「シェル?」


「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ!絶対に嫌だ!」


「シェル…」


「だってエナが、エナが私を助けてくれたんだよ、何も感じなくて、世界が灰色に見えて、無愛想で、どうしようもなくなってて、そんな私をエナが救ってくれたんだよ!なのに…なのに見捨てるなんてできっこない!できっこ、ないよ…」


「シュタイン・シェル!!」


ビクッ!

エナの突然の大声に体が飛び跳ねる。


「いい?ここは戦争をしている真っ只中よ、それなのに私に構ってる時間はないの!今だって敵の騎士達が都市を破壊してる最中なの!だから….だから今しか逃げることはできない!分かった!?」


その声はまるで私だけではなくエナ自身にも言い聞かせてるように感じた、


「分かった、」


(そうだ、もう分かった…)


「そう、分かったなら早く装備をつけて……」


(敵を…)


「敵を全員殺す」


「な、何言ってるの!そんなの無茶よあの敵の数見たでしょ!死ぬだけだわ!」


「ううん、もう決めた絶対に殺してやる」


(そうだ殺してやる、エナを…そして皆んなを傷つけた奴らを…)


「シェル!シェル待ちなさい!あなた一人では無理だわ!」


「私は…行くよ、例え敵わなくても、例え死ぬと分かっていても、それでも…それでも私は行く」


(そう、私は行かなきゃ行けない)


「ちょっとシェル、うっ…カハッ、ハァハァ」


「もう喋らなくて良い、私が安全なところに連れて行く、目が覚めたらもう終わってる」


「だめ…よ、お願い行かないで、貴方まで死んだら私…」


「…………」


(ごめんエナ、私…)


(あ、「エナ :貴方が報告するとみんなが安心するの!」)


「だから…これが私の最後の報告、シュタイン・シェル、出動します」



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⁇? :「なるほどな」

何も無い空間でそれは呟く


こんにちは、作者のるかです、

まず最初に僕の書いた物語を読んで頂きありがとうございます。

僕はこう言う小説や物語書いた事がなくて、言葉がつたなかったり、不自然なとこがあったり、語彙力がなくて分かり辛かったりする事があるかも知れません、


ですが、自分なりにもこれからこの物語を書いていこうと思っていますのでよろしくお願いします。


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