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カード顕現~眷属だけが頼りです~  作者: えでぃ
2章 世界の状況
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モグラの見た目は意外とかわいい

「よし、そろそろ行くぞ」


体力が回復したのか『破壊者』がいきなり立ち上がり私たちを促してきた。


「この短時間で体力戻りました?」


「さすがに先頭に立って戦うのは無理だがついていくくらいなら問題ない」


「それでは私が田中さんと一緒に先頭に立ちますね」


そのように次の階層での編成を終えてソリに乗り込むと、Dr.ヘーゲルシュタインの手に握られている瓶の底には白い粉が入っていた。


「それって?」


「さっき言っていた砂糖だよ」


「え?さっきまで持ってなかったのに?」


「今しがた塩と同じように純粋な砂糖の結晶を作成したのだが生成量が少なすぎる。海水から作る塩ならともかくこれは無しだね」


そう言って瓶をしまうと次の階層へと向かうためにと、私を捕まえてソリに腰を下ろした。


「それでは先に行きます」


遠藤さんと田中さんが続けて潜るのを確認してブリキの騎士が動き出す。


「後方は見ておくから次の階層は運んでくれ」


動き出したのに合わせて『破壊者』がソリの腰かけてきた。


「この階層では助かりましたので、そのまま座っててください」



7階層に到達するとなぜか地面が砂地となっていた。

ここまでの階層どころか、他のダンジョンでも水浸しなどはあったが地面自体に変化がある階層は初めてのため面食らってしまった。


「なんだこの階層は?」


「ああ、モグラか」


「モグラ?」


「そうそう、こんな風に下から以外にも壁を破壊して攻撃してくるいやらしい攻撃方法を持ったモンスター」


『破壊者』は話ながら何かに攻撃を加えたようで、そちらの方を見ると壁が人の顔ほどの大きさに円くくり貫かれており、淵からは砂が零れ落ちていた。

『破壊者』が壁を破壊した際には、大小さまざまな瓦礫が散乱するため、今回みたいな砂が出ているのを見ると、『破壊者』があけた穴ではないことがわかる。


「大きさは1mほど、爪が高速振動するらしく触れるのもを分解してしまうため近接で打ち合うときは注意しないとだめですよ」


先に7階層に到達していた遠藤さんが引き返して説明をしてくれる。


「そんなわけで、獣型12種の『土竜』と対峙する場合は回避が基本です。そうでなければ田中さんの武器みたいになりますから」


田中さんの方を見てみると、今回の遠征の前に買いそろえたレーザー銃を真っ二つにされて落ち込んでいた。


「Dr.ヘーゲルシュタイン申し訳ないんだが、ビルド・モービルの倉庫から持ってきた武器をもう少し貸していただきたいのと、何かサブで使える武装はありますか?」


それを聞いて、どこから取り出したのか、拳銃の形に似たものをホルスター付きで投げた。


「今はそれくらいしかない。その真っ二つにされた物と同程度の武装だから問題ないだろ?」


「ああ、ありがとうございます」


そう言って受け取った武装を田中さんに手渡してホルスターを装着させていたが、田中さんの落ち込みがひどく、ホルスターを装着しながら「俺の140万が」とつぶやいている声が聞こえてきた。


「それでは、進みますよ。先ほども言った通り土竜の爪は攻撃しても無駄です。体毛も耐火なため田中さんが使っているレーザー銃だと倒すのに時間がかかりますが、鼻や口、目を狙うことで土竜は簡単に倒せますので、武器の仇を取りましょう」


遠藤さんが田中さんを促し前へ進み始めると、それまで落ち込んでいたことが嘘のように出てくる土竜を次々と倒し始めた。


さすがに複数現れると持て余すため、遠藤さんがカバーに入り複数を同時に相手にすることのないように手助けをしていた。


ここに到達する前の田中さんからは想像できない活躍のおかげで足元が悪いのにもかかわらず、30分ほどで次の階層の階段へと進むことができた。

モグラの見た目は意外とかわいいですよね。



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