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カード顕現~眷属だけが頼りです~  作者: えでぃ
2章 世界の状況
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Dr.ヘーゲルシュタイン

何事もなく朝を迎えることができた。


若干名は町の中に見えるモンスターを船上から狙撃して退治していたため、疲れを見せているが、今のところ体調不良者も出ておらず、このまま何とか残り10日以内にキエフ到着できそうである。


ここからは10部隊に分かれることになっている。


それぞれ、穀倉地帯を取り戻すため広がりながら進んでいくこととなる。


私たちの隊は、E95線を北上するわかりやすい進路ではあるが、この遠征で最難関の攻略目標である8-10L型ダンジョンが控えている。

このダンジョンに限らず、このあたりにあるダンジョンの攻略情報を持ち出せなかったためにある程度の出現モンスターの情報以外は攻略回数も現階層数も未知数となっている。


更にその先にはQ型ダンジョンがあるが、そこは今回攻略対象ではないため安心できる。


「それでは、上陸します。ここの掃討は江崎さんたちフランス外人部隊が掃討しますのでそれに続いて各隊、各自の目標へと出発してください」


早朝、まだ日も上る前の船から次々に装備の上にウエットスーツを着込んだフランス外人部隊の皆様が飛び込んでいく。


次々に飛び込んでいき、真っ暗なため現在位置はわからないが、10分後陸に上がったのか銃声が聞こえてきた。


その後も、断続的に戦闘の音が響いていたが、戦闘音がなくなってすぐに江崎さんから上陸の許可が出た。


その許可を受けて港に接岸し、私たちも上陸した。


4日ぶりの上陸に体のバランス感覚がおかしくなりながらも、時間がないため各隊それぞれ、行動を開始した。

E95線に向かっていると、各隊がそれぞれの攻撃目標に向けて進路を取っていく中で、なぜか『破壊者』だけはE95線の入り口までついてきていた。


「『破壊者』はどこへ向かうつもりなんですか?」


いやな予感がしていたが、確認のため聞くこととした。


「さて、どこに向かおうか迷っていたが『聖域』面白いからついていこうかと思ってな」


「そんな理由で同行しないでくださいよキエフで合流するんですからさっさと行けばいいじゃないですか」


遠藤さんがものすごく嫌そうに付いてくるなと言っている。


「そんなに邪険にするなよ。俺がいれば心強いよ」


「心労のほうが上ですので結構です」


よっぽど、過去に何かあったのかかなりの拒否反応を示していた。

そんな2人の会話をよそにもともとの予定として決めてあった移動手段を召喚することにした。


『人ゆえに過去の技術(ちから)をより未来(さき)へと高め、天へと反逆する傲慢な者よ。その傲慢さゆえに天から見放されし者よ。その技術(ちから)を用いて己の存在をここに示せ『Dr.ヘーゲルシュタイン』。その者は聡明な反逆者なり』


今回、穀倉地帯を取り戻すために攻略目標だけを相手にするわけにはいかず、道中に範囲を拡大しているモンスターを討伐していかなければならないため、殲滅戦が得意な眷属を召喚した。

ただ、この眷属だけでは戦力になりえないため、さらに『魂』のカードを取り出して召喚する。


技術(ちから)は人を人たる場所に押し上げる我が最高の発明なり『技術特異点』。それは我のことを指す』


『それは時に天を天女のように舞、時に地を駿馬となりて滑走する。人の力を拡大させる我が発明よ、人々の力とならん。『ビルド・ナイト』我が発明せし第一の騎士よ我の前に跪け』


召喚口上を述べている間、なぜかDr.ヘーゲルシュタインも全く同じ口上を唱えていた。

ビックリはしたが、止めるわけにもいかず最後まで唱え終えると、目の前に体長15mのロボットが出現した。


見た目は迷彩色で人型であるが、頭部はのっぺりとしており、少し怖い印象がある。


「上空を移動するのではなく地上を移動でよろしいのですよね?」


初めて見る大型のロボットに見とれているとDr.ヘーゲルシュタインが話しかけてきた。


「あ、はい」


「でしたら、『ディフォメーション』をお願いします」


そういいながら、私をお姫様抱っこをして頭部にあるコックピットまで飛び上がり、首の付け根の部分に蹴りを入れて、パネルを開けると、そこに現れたレバーを起用に足で引くことですぐ近くで何もないと思っていたところが開き入り口が現れた。


Dr.ヘーゲルシュタインはダウナー系で目にはクマが目立つイケメン風な見た目で身長も170cmとなっており、いつも白衣を羽織り、声も低い寄りの中性的な声であったためアニメに登場した時もわかっておらず、公式設定でも性別まで言及していなかったため勝手に男だと思っていたが、今お姫様抱っこされて初めて女性だと気が付いた。


女性にお姫様抱っこされた事実や、いきなり高所に連れていかれた恐怖など、自分の感情を消化できず乙女のように赤面して固まったままコックピットに連れ込まれた。




現在2章に突入し、1500文字から2000文字を心がけています。


そのため召喚口上を伴う際は区切る場所が難しく考えさせられますが、召喚口上を考えてる時が一番楽しかったりします。

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