聖女に愛された霊白の聖龍
飛行機が発進して、上空で随伴機と合流したらしい。
なぜらしいのかというと、窓が小さく全く見えないからである。
ダンジョン化された地域に入り、随伴機が1回目の給油が終わったと伝えられた後、いきなりあわただしくなった。
「空中戦可能な方お願いします。現在、出発当時確認されていたモンスター同士の縄張り争いを迂回して航行していましたが、こちらの航路に広がってきたとのことです。随伴機が相手取っていますが、敵は、ハーピィーとウインドレイとのことです」
「じゃあ俺が、扉開けてくれ」
「ウインドレイってどんなモンスター?」
「俺も行くからどいてくれ」
「じゃあ俺は寝とくからよろしく」
「ウインドレイってトンボみたいなやつだよね」
「寝るなお前もこい」
「良しそれなら俺も」
「お前は飛べないだろ」
機内がいきなりあわただしくなり、ハッチが開くとすぐに4人飛び出していった。
それを眺めていると、いつ同じ機に乗り込んでいたのか佐藤さんが隣に座ってきた。
「ところで、『聖域』はここで何をしてるんですかね?」
良い笑顔をこちらに向けてくる。
「ただ座ってるだけですよ」
「あなたなら一人でこの相手余裕でしょう?」
「い、いやー外の様子がわからないので」
日本人らしくあいまいに返していると、にこにこにとした佐藤さんの圧に負けてしまった。
「確認もかねて外を見行きますか。ちょっと待ってください。赤のデッキ出しますから」
揺さぶられても落ちないように金網に固定されているリュックからデッキを取り出し、『GET THE WORLD』のアニメで登場したデッキが散らばることのないように腕に固定する道具を使い腕にはめる。
「本当にいかないとだめですか?」
「うん?別にいいんだよ、私は行くけど戻れないかもしれないな。もしかしたらほかにもも出れない人も」
「わかりましたわかりましたよ。ただ今回呼ぶ眷属は、この機体より大きいので足場としかなりませんよ」
「別にかまわんよ、赤のデッキってことは『霊白の聖龍』でしょう?」
「そうですね。それでは先に行きます」
『古から続きし白き血を、聖なる乙女に捧げ神なる象徴とせん聖女に与えられし、その聖龍の名、今ここに復活せよ、『アンダルシア』。白き力を世界に、とどろかせ』
扉が開いているせいで、後半になると息が絶え絶えとなっていたが、スキルの研究時、召喚口上を一度切ってしまうと、召喚できなかったため苦しくても続けるしかなかった。
手から零れ落ちたカードが外に飛び出していく、一瞬見失うと白い巨大な龍が現れた。
通達はしてあったが、いきなり現れた巨大な龍に慌てて回避行動をとったのか機体が大きく揺れる。
眷属を召喚するために扉の前にいた私は輸送機から投げ出されることとなったが、基本気性の穏やかな『霊白の聖龍 アンダルシア』が助けてくれるとわかっているので安心して身をゆだねていたが、何を思ったのか、アンダルシアは落ちる私と速度を合わせ、押しかかってくるハーピィーとウインドレイを羽虫を払うように払っていく。
「あの?アンダルシアさん?いやそんな首をかしげなくても、いや舐めないで。なんか流されてるから。みんなからどんどん離れて行ってるから」
召喚されてすぐに私と空中遊泳してることが楽しいのかすごいじゃれてくるが、どんどん地面が近づいてきている。
「いや、地面がですね近いんですよね。そろそろ助けてくれますか?いや首傾げなくてもいいでしょう。あなた言葉分かるでしょ。たすけ」
地面につくぎりぎりで、前足で捕まえられてゆっくり地面に降ろされた。
漏らした気がするがとても確認する気が起きないが、それより状況を教えてみんなに追いつき助けなければならないので隣にゆっくりと降りてきたアンダルシアに声をかけることにした。
「ありがとうございます。大きなあなたには大した問題かもしれませんが、上空の私の仲間を助けるために力を貸してくれませんか?なぜ首をかしげるんですか?」
首を傾げた後、上を見上げたので言いたいことはわかった。
「ああ、そうです。あの羽虫を一緒に倒してほしいです。ただ機械で作られている物は攻撃しちゃだめですよ」
分かったとでも言いたいのか一声泣くと前足を出してきたのでその上に乗った。
すると上昇し始め、だいぶ先に進んでしまったみんなを追いかけることにした。
コロナに蝕まれている者です。
今回新眷属として、赤の『霊白の聖龍 アンダルシア』だ登場しましたが、宣言通り『GET THE WORLD』公式設定の方の更新するまでの気力が出ませんでした。
体調が戻り次第、更新したいと思っています。




